嵐の夜、研究所から姿を消した謎の生命体、“ダンサー”。同じ頃、フラメンコの踊り子・志摩子は正体不明の男につきまとわれて…書き下ろし傑作ミステリー長篇。
究極の徹夜本! あなたはもう、眠れない。
なんてキャッチがついているから相当期待したのだが、それ程でもなかった。
科学者を殺して研究所から逃げ出した謎の生き物。それは外界で人を殺しながら、本能に導かれるまま、ある場所を目指す。これ、クーンツの「ウォッチャーズ」に似ているよなぁ。
全体的に悪くはないのだが、やはり構成が不十分。個々の文章は下手ではないものの、話の繋がりや見せ場に慣れていないのか、やはりクーンツに負けている。もう少し掘り下げれば良くなったと思うのだが、DNAだけで記憶まで移されてしまうという点は強引でご都合主義すぎる。
コメント