母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。若い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の6篇。
実際に読了したのが大昔で、手元に無いしチラシの裏も書いていなかったので簡潔に。
藤原伊織の短編集。六篇入っていて、どれも手堅い力作だけど、やはり長編の方が良いね。短編だとすぐに終わってしまうので、やや物足りない。それにしても、藤原伊織は報われない話が多い。
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