現代版聖ゲオルク伝説を翻訳するために火山島を訪れた“わたし”。だが文字の群れは散らばり姿を変え、“わたし”は次第に言葉より先に、自分が変身してしまいそうな不安にかられて…言葉の火口へあなたを誘う魅力あふれる代表作。
わざわざ南の島までやって来て、観光したり泳いだりする訳でもなく、ひたすら翻訳の仕事をして悪戦苦闘する主人公。翻訳に苦しんでいる途中のところだけ、句点だらけ。残りの地の文は句点無しという妙な手法なので読み難い。
翻訳を行っている島での日常を描いただけかと思いきや、ラスト付近になって、一気にファンタジーがかった意味不明系になってしまう。
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