目覚めよと人魚は歌う
2009年10月17日 読書大きな目は少し緑がかって睫毛が長く肌は薄いシナモン色をした日系ペルー人の青年ヒヨヒトは、暴走族との乱闘事件に巻き込まれ伊豆高原の家に逃げ込んだ。そこでは恋人との夢のような想い出に生きる女・糖子が疑似家族を作って暮らしていた。自分の居場所が見つからないふたりが出逢い触れ合った数日間を、サルサのリズムにのせて濃密に鮮やかに艶かしく描く。三島由紀夫賞受賞作。
怖い話なのかと思ったら全然違った。人魚なんて何処にも見当たらないのだが、この題名の意味するところは一体……。
乱闘事件に巻き込まれ、女を連れて逃亡した青年ヒヨヒトの物語。今までの作品みたいな意味不明の話では終わっていないけど、別にどうでも良い内容ではある。出てくる人々に魅力を感じないし、この手の文体も好きになれない。
コメント