戦後日本の歴史学が生んだ泰斗、網野善彦の仕事は、左翼運動の挫折を乗り越えるための厖大な読書量と、さまざまな人々との出会いから生まれた。その成果は歴史研究の枠をはるかに凌駕してベストセラーを生み出し、さらにその影響力は文学や映像の世界にまで拡がっている。読者と同じ目線で歴史を学び、研究することの愉しさを教えてくれる一冊。

なんかカバーが大きくて何ミリかはみ出る。と思ったら、本体のほうが通常よりも小さくなっているのか。おい! 洋泉社は、新書の大きさすら、まともに揃えられないのか! 何でこの本だけ小さいの? これって不良品?

歴史家による人生観や歴史観。外見が不良品っぽかったのが残念だけど、中身としては通常の洋泉社クオリティよりも上方向となっていた。

歴史の真実はひとつだが、全てが正確に記録されている訳ではなく、為政者によるフィルターも相当かかっているので、学校で教えられたり、常識として信じられている内容は嘘かもしれない。文部科学省に毒された場所では決して教えてくれない視点で歴史を捉えているのは、なかなか新鮮である。

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