殴られる妻たち(洋泉社新書009)
2009年10月21日 読書三人の殴られる妻たちは、問いかけている!夫が妻を殴ることは取るに足らない暴力なのか。「暴力を振るう夫」との暮らしとは、いかなるものなのか。夫の振るう「取るに足らない暴力」とは、どれほどのものなのか。なぜ彼女たちが、夫のもとから立ち去るのが難しかったのか。そうした夫婦に向けられる社会の眼差しは、いかなるものなのか―と。非業の死を遂げた妻とシェルターに避難した二人の妻たちが語る「家庭内暴力」の深刻な実態。
何で暴力を振るうキチガイと一緒になるのか、一緒にいるのか、逃げ出さないのか。まずその点が理解出来ない。それに、身内だろうと部外者だろうと、傷害罪は犯罪行為だろうに、警察権力が内と外を分けすぎなのも理解出来ない。殺されてからでは遅いのだ。まあ、警察は人が殺された後からが仕事ですからね(苦笑)。
最も理解が出来ないのは法律と法曹である。本書の実例では、妻を殴り殺した男への判決が懲役三年執行猶予五年! 例え妻相手だとは言え、他人を殴り殺したキチガイに執行猶予判決とは、さすが悪人に優しいキチガイ国家ですな。これはもう法治国家じゃなくて、放置国家クオリティだろう。
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