経済再生は日本流でいこう(洋泉社新書013)
2009年10月23日 読書いたずらに危機感を煽るな!日本は将来が暗いダメな国でも、「社会風土」を根本的に変えないとやっていけないような経済構造の国でもない。日本経済には基礎的な力が潜在している。グローバルスタンダードやらIT革命やらの、根拠薄弱な理論にとらわれていると日本の経済像を見間違ってしまう。アメリカの声になびく過剰な悲観論と的ハズレな経済観こそが目下の大敵なのだ。日本流のやりかたで適切な対策を講ずれば、日本経済は必ず蘇る。
御用学者なのか、単なる節穴さんなのか知らないけど、日本破綻の危機に対して否定的だが、本書発売から10年足らずで財政赤字が860兆円の世界ですからね。ひょっとして、2000年頃は借金無かったのか? ミルトン・フリードマンを馬鹿にしているけど、結局のところ、日本経済は蘇ったのか!? この惨状を見れば、ミルトン・フリードマンよりも誰かさんのほうが……、げふんげふん。
中途半端な感じで、いかにも洋泉社新書らしいけれども、とりあえず401k型年金とゼネコン不況に関しては読める内容かな。
付録でバブル期のハズレ本について書かれているが、経済再生どころか危篤状態の今を見ると、どうやらこの本も……、おっと誰か来たようだ。
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