日本人はなぜナメられるのか(洋泉社新書022)
2009年10月30日 読書日本人は「流されやすい国民性」を変革できるか。外をみれば海外旅行でバカにされ、国際貢献の名の下にカネをムシリとられるだけで何の尊敬も得られない。一方、内をみると金融危機から政治の混迷にいたるごまかしにいっこうに怒らず、選挙ではしがらみで与党に投票する。だまされやすく、戦略思考ゼロの日本人はどこへ行くのか?本書では、ごまかしの背後にある日本人のタテマエとホンネの心理構造に分け入り、「わが心の内なる矛盾、葛藤ぼかし」を克服する具体的方法を提言する。気鋭の臨床社会心理学者が問う従来の自己愛型・自虐型を排した新しい日本人論。
またしても題名が……。どうやら、妙な題名は編集部が決めているようだ。洋泉社と比べると、「該当」が読めない馬鹿な子が混じっていても、やはりK談社のほうがセンスあるよね!?
過激な題名だけど、中身もそのまま。もう少しオブラートして書けば良いのに、主観的かつ感情的でここまで貶されるとウンザリしてくる。日本人がいかに駄目か、ひたすら書かれている。
確かに全体としてみれば駄目すぎるかもしれないけど、これは欧米と比べて日本人が馬鹿だというよりは、馬鹿が上のほうまで上がって行ける社会構造に問題があるような気がするんだけど。歴代首相を見ると、ほとんどまともな奴がいないので、馬鹿の構造がよく分ると思う。
最後のほうで力説している武装中立については如何なものか。否定はしないけど、具体的な案も無く唱えるだけでは、「世界平和」とか「美しい国」とかと同じで、画餅にすぎない。左翼が唱える非武装中立よりは遥かにマシではあるけれども、現状の日本では夢物語にすぎないと思う。今までダム工事すら止められなかった国民に、いきなり非武装中立とか言われても(苦笑)。
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