「勝ち抜く大人」の勉強法(洋泉社新書024)
2009年10月30日 読書二十一世紀を生き抜くにはどのような勉強法が必要か?今必要とされるのは、単に知識情報を仕入れるだけではなく、その知識の中に巧みに織り込まれた情報操作にだまされないかしこさを身につける勉強法である。気鋭の臨床社会心理学者で“勉強法の達人”が「だまされやすいバカ」の道を歩むことをすすめる暗記一辺倒の勉強からうそ、ごまかしに引っかからない「したたか系」の養成をめざした今もっとも旬な勉強法。
勉強法という事にはなっているけれども、よくあるハウツー勉強本だと思うと、きっと期待を裏切られる。小手先のテクニックではなくて、本当に自分で物事を考えられるようになるための本である。
自分で物事を考えない、詰め込み教育の弊害も指摘しているけれども、今や、ゆとり教育という素晴らしい愚民化政策の後遺症で、詰め込みすらされていない、ただの馬鹿だらけですからね(笑)。
詰め込みは良くないけれども、少なくとも知識の引き出しに何も入っていなければ、自分で何も考えられないのは明らか。知識を広げる方法について、様々な方法が書かれているけれども、魔法みたいなやり方は無い。語学にしても、地道な努力をしてスキル・アップしていくしかないのだろう。
勉強のやり方を間違えると、いくら頑張っても努力ではなく、たんなる徒労で終わってしまうので、方向を間違えないためにも、一読する価値はあると思う。
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