かけら

2009年11月1日 読書
父は、昔からちゃんと知っていたようにも、まったくの見知らぬ人であるようにも感じられた―第35回川端康成文学賞受賞。最年少で受賞した表題作を含む珠玉の短篇集。

第35回川端康成文学賞受賞。最近の芥川賞系作家では、珍しく普通に読める水準の作家だけど、内容的にはどうでも良い話が多いなぁ。吉田修一が書く、どうでもよい話よりも面白かったけど。

表題作の「かけら」は、家族で葡萄狩りにいく予定だったのに、兄の娘が発熱したので、いつの間にか父親と二人で行かされる事になってしまった妙齢女性の話。

「欅の部屋」は、女と別れた男が、別の女と結婚寸前なのだけど、まだどこかしら引きずっているらしい感じがもどかしい。てっきり、男が振ったとばかり思い込んでいたのだが、逆だったのか。

「山猫」は、西表島にいる親戚の女子高生が上京する下見中に、寝泊りする事を半ば無理やりな感じで頼まれた新婚夫婦の話。最後の最後で、いきなり視点変更する必要あったのだろうか。

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