1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は?新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。

海堂尊だけど、病院ネタから離れているので新鮮。ばら撒き行政で中央から地方に金が一律分配されるという愚策があったが、その金で黄金地球儀を作って展示したある地方自治体が物語の舞台となる。

町工場を営む男のもとに旧友が現れて、黄金地球儀強奪を持ちかける。絶対に失敗しそうな頼りない計画が始まるのだが、地球儀の中身は……。お約束な展開となるのだが、不幸な結末には至らないので心地良い。それにしても、この地方自治体は腐敗しすぎで汚らしい。

病院モノからは離れているのだが、他作品と微妙にリンクしている部分もあるので、読んでいればニヤリと笑える。

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