再び月や火星への到達を目指すと高らかに宣言したブッシュ大統領。中国などが台頭してくる中で、唯一の超大国としての覇権に宇宙戦略はどうかかわってくるのか。ミサイル防衛はどこまで現実的なのか。宇宙の平和は保たれるのか。そして日本のかかわりは…。宇宙から読み解くフロンティア・スピリットの野心と限界。

宇宙開発競争に、いかに政治力が影響を及ぼしているかという事がよく分る。宇宙開発を阻む壁となるのは、科学の限界ではなくて、政治力とコストなんだね。国家の威信や、大統領の支持率向上という、不純な動機で左右されてしまうのが微妙なところ。

月面着陸だって、ソ連に対抗する必要が無ければ、未だに成し遂げていない気がするし。技術的には可能でも、有人火星探査がされていないのは、コストがかかりすぎるし、そこまで頑張る必要性が乏しいからである。中国が特出して来たら、国家の威信をかけて、アメリカが先にやりそうな気はするけれども、今のところは夢物語なのが残念。

内容は悪くないのだけど、題名が「アメリカの宇宙戦略」なのに、ブッシュ政権と絡んで、ミサイル防衛計画やイラク戦争まで入っているので、ちょっと期待した方向とは違った。宇宙開発計画に特化したものが読みたかった。
 
 
 
勝手な想像だけど、もしも第三帝国が勝利していたら、今頃は月面基地が出来て火星まで行って、宇宙エレベーターや核融合炉も実用化されていた気がするんだけどな……。なんと言っても、ルドン・フォン・シュトロハイム少佐によれば「我がナチスの科学力はァァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ」との事なので(をいっ!)。

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