歴史の中で語られてこなかったこと(洋泉社新書050)
2009年11月8日 読書名作アニメ映画「もののけ姫」のエボシ御前の正体は? 女が支えた養蚕と織物の歴史の意外な事実、自由主義史観・教科諸問題まで、歴史学と民俗学の両雄が描く「列島社会」の歴史の深層。98年刊の単行本を新書化。
常識とされている歴史観が正しいものとは限らないが、確証も無いのに自説を述べているだけでは、語られようが無いよなぁ。目の付け所は面白いかもしれないが、結局、くっちゃべっているだけで終わるのが残念。
ただの対談ではなくて、もう少し理路整然とまとめて欲しかった。それにしても、これは単行本で出ていたものを新書で出しなおしただけなんだね。執筆陣の層が薄いとはいえ、焼きなおしてもう一度売ろうというのが多い。他の新興新書と比べて、洋泉社新書は気合が足りない。
コメント