経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
2009年12月16日 読書 コメント (3)経済学って、こんなに人間的で、面白い学問だったのか。最新の行動経済学は、経済の主体であるところの人間の行動、その判断と選択に心理学の視点から光を当てる。そこに見えてきたのは、合理性とは似つかない「人間的で、あまりに人間的な」一面。クイズ形式で楽しく読み進むうちに、「目からうろこ」、ビジネスでのヒントに溢れ、お金をめぐるあなたの常識を覆す。
人間というのは合理的判断よりも感情を優先させてしまうのか、少し考えればどちらが得か判る問題でも、勢いだけで選択してしまいがちなんだね。コンピューターのように、単純計算で正解に辿り着かない。
損失金額が同じでも、状況や気分によって我慢出来たり地団駄踏む事になったりするのだが、本書はなかなか興味深い設問が多い。しかし、大半の問題で著書が期待している答えを選んでいない私って……。
ただ、問題を単純化しすぎの為、説明に納得出来ず、不満が残る部分もある。スキー旅行に行くか否かの問題なんて、当日になると寒くて風も強く雪が降っていたから家を一歩も出たくないという設定になっているが、スキーなんだから、むしろ雪が降るほうが有り難いんじゃないのか? 寒かったらスキーに行きたくないと思うような人なら、スキー旅行を予約してしまう時点でバカとしか思えないんだが(笑)。
あと、確率が絡む問題も、計算式で導き出せる期待値だけでは考えられないと思う。確率というのは、数多くの結果を平均した場合に期待されるものであって、それを個人に当てはめると、結果だけ見れば0%か100%でしかないからなぁ。
リアルラックに恵まれない私みたいな人間にとっては、20%の確率でより儲かるような設問は、選択する意味が無い。50%の確率で当たるようなシチュエーションでも20連続で外れたりするのに、20%の当たりなんて0%と同じ意味であって、もはや都市伝説クオリティ。我が人生は神だけでなく、ラプラスの魔からも見放されたに違いない。この状況は確率の特異点ですか?
もう神も仏も確率も信じねえ!!!1
こうなったら悪魔と取引してチート性能に変えるしか無いようだ。
コメント
悪魔というのは元来、契約というか数字に縛られるものですヨ♪
とくに、
三日坊主の馬鹿者の死後に広まった「宗教」においては、それ自体が上位の存在の属性の一つでしかありませんしw
ここに迷い込んでくる方の検索ワードを見るかぎりでは、悪魔のほうが支持率高そうです。もっとも、「ディスガイア エトナ エロ ナイチチ 悪魔」とかばっかりなんですけどね……。
自己認識では(廚二病的妄想♪)7格のはずだったんですが、フレームワークがネ、なかなかシブトク出来てたようで^_^;
リアルな誰と誰にとって「不都合な事実」と成っていくのかは、知ったこっちゃありませんが誰にとっても都合の悪いことに再起動がかかってしまいました。
私もヒトですが...本当に性質の悪い生物ですねぇw