貨幣を経済学の封じこめから解き放ち、人間の根源的なあり方の条件から光をあてて考察する貨幣の社会哲学。世界の名作を“貨幣小説”として読むなど冒険的試みに満ちたスリリングな論考。貨幣を人間関係の結晶化と見、自由と秩序をつくりだす媒介者としての重要性を説く。貨幣なき空間は死とカオスと暴力の世界に変貌するからだ。貨幣への新たな視線を獲得することを学ぶための必読の書。

悪書ではないのだろうけど、新書としては難解すぎる高度な内容。しかも、題名と中身が合っていない。この題名だと、貨幣そのものを定義する経済書のような内容を期待してしまう。

実際は、「貨幣」というテーマで論じた哲学書に近いので、経済や歴史に絡んだ内容を期待して手に取ると、大きく裏切られる。哲学、文学、歴史、経済と、幅広い知識を読み手に要求しており、最近のペラい新書と同じ感覚で読み始めると、中身について行けず涙目になる。とりあえず、哲学知識が無いと、狐狸に化かされた後のような脱力感しか残らない。

結局、貨幣って何なの?
それ美味しいの?

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