世界の終わりの終わり
2010年1月2日 読書小説家の夢を断たれた「僕」は、復讐の物語を紡ぐため東京へ向かうが―夢をあきらめさせられた若者の、苦しくも美しき蹉跌と再生の物語。
一応は小説なのだけど、半分くらい作者本人の自伝小説っぽくなっており、しかも講談社から出した小説がちっとも売れずに干されてしまい、泣き事入りまくりなのが笑える。ものすごい自虐ネタだなぁ。
小説を書きたくても書けない、相手にしてもらえないといった感じで、ひたすら駄目人間化している。脳内妹相手に悶々としながら暮らしている、ちょっとキレている主人公がキモい。
無理やり上京するものの、事態は好転しない。電波さんな女子高生に絡まれたり、トラブル続きで、相変わらず駄目っぽいまま。内容もグダグダすぎて、鏡家サーガよりは「クリスマス・テロル」に近い感じの脱力系。
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