累計2000万部のラブコメ漫画「BOYS BE…」のゴールデン・コンビが、『甘っ辛い青春小説』を引っさげて、YA!に殴り込んできた!! 176センチの52キロ。「アンガールズ」みたいなハヤブサが、中3になってから、ハンドボール部に入るという。実にマイナーでキモい奴だ。そんなハヤブサを、「ウラナリ!」といってガンを飛ばす女が現れた。彼女が、サクラだった。
「BOYS BE…」な表紙に釣られた。
主人公のウラナリはともかく、ヒロインのサクラが強烈すぎる。見かけに似合わず暴力女で、まるで猟奇的な彼女みたいではないか。冒頭から、いきなり見ず知らずの美少女に殴り飛ばされる哀れな少年。
ヘタレ設定なのかと思いきや、中三という中途半端なスタートなのに、ハンドボール部にスカウトされてしまい、最上級生なのに進入部員という妙な事になる。そのまま暫く、スポーツ小説と化し、謎の暴力ヒロインは、なかなか再登場しない。
夏休みになり、ようやく出てきたと思いきや、父が不在の家に上がりこみ、プチ同棲みたいな展開に。サクラは、遠い親戚だと言い張るのだが……。
うーん、いろいろな部分で、あまりにもお約束すぎるストーリー進行なのが、あざといなぁ。中学生が読んだら、素直に楽しめるのかもしれないが。
ちなみに、主人公のほうは父子家庭で、離婚した母親は別の男性と再婚。サクラの両親も離婚したが、母親に引き取られ、母親が再婚。父も別の女性と再婚して東京にいるのだが、サクラ父の再婚相手が主人公ウラナリの母親という、ややこしい事になっている。
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