ウラナリと春休みのしっぽ
2010年1月27日 読書サクラは中学を卒業したら、それまでの自分の殻に閉じこもりがちな「自分」とは、訣別する決意をした。そして「新たな自分」を作り上げるべく、東京の高校を受験し、めでたく合格。そして憧れの女子寮生活をすることになった。ところがサクラをつけ狙うストーカーが現れた。その男が、どうもサクラもよく知っているあの男に思えてならない……。
卒業シーズンとなり、ついに上京するサクラ。今回は、サクラによる一人称視点が混ざってくるので、ウラナリは主人公の座を半分奪われてしまった感じ。
上京直前に、同級生から告白されるも、自分の事で頭がいっぱいになっているサクラは、冷たく切り捨てる。ウラナリすら、離別の手紙みたいなのを送られてヘコみ、悶々としているからね。
サクラの引越しや新生活に連れ回される気満々だったウラナリは、春休みが暇になり、ギターをしたり、数少ない友達とハンドボールの練習をしたり、一人でボートに乗ったりと……。一人でボートは羞恥プレイすぎる! さらには、密かにサクラを見に行ったり、後を追いかけたり、住んでいる女子寮まで行ったりと、ストーカーっぽくなる。
そこへ、サクラが謎の無言電話で怯え始めるという展開に。何者かがストーカーとしてサクラに付きまとい、監視し始める。となれば、これはもう「犯人はウラナリだ!」と思わせておいて、実際はミス・リードを狙っているわけですねわかります!
ヤング・アダルトだから最後までは行かずに済むけど、結構際どい状況まで追い込まれてしまうな。ストーカーがキモすぎる。こういう馬鹿は死ねば良いのに。
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