身も心も、すぐそばにいるとやっと実感できる、と思えてきた二人。強がりなサクラが、ハヤブサに甘えてきた。しかし、二人には残酷な運命が、待ち受けていた。ウラナリ、大好き、ありがとう。そして、さよなら、ウラナリ。感動の最終巻。

「感動の最終巻」と書かれているが、感動どころか、裏切られた気分でいっぱいだ。話の雲行きが怪しかったのだけど、やはりヒロインがやばい病気で、どんどん弱体化して行く。

「BOYS BE…」な表紙で釣っておいて、なんで安易に病気物に変貌させるのか。普通に「BOYS BE…」的な青春物でいいじゃないか。病名は同じじゃないみたいだけど、あれ? これなんてセカチュー? 「BOYS BE…」でも若干、BAD ENDは存在するけど、ここまで可哀想な結末ではなくて、「もうあの日の空ではなかった」とかいう終わりだしね。これは、空そのものが暗闇に包まれて救いが無いじゃないか……。

最終巻開始直後にネタバレしているので、あえてミスリードしているのだと僅かな期待に賭けるも、捻りも何にも無く、直球攻撃そのままだった。「BOYS BE…」を遙かに凌駕するBAD ENDに、全ウラナリが泣いた! 児童小説なのに、なにこの後味の悪さは……。

これが実話なら許容範囲だけど、安易に病死ネタを使ってお涙頂戴しようというのは、邪道だと思う。とりあえず、もうサクラを超える相手は出現しない気がする。人生において、何度も天使が舞い降りる事は稀有である。

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