チーム・バチスタの栄光
2010年2月2日 読書東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
予約待ちがエラい事になって諦めていたのだが、ようやく読めた。元から人気があったところに、映像化されてしまったからね。
一作目だからか、文章が安定しておらず、出だしは気になったのだが、物語に引き込む実力はすでに備わっているので、途中から勢いに乗って読み進む事が出来た。
バチスタ手術を行うチームで、三例続けて術中死が発生。難易度が高い手術なので、今までの成績を考えれば、不幸が偶然重なっただけとも思えるのだが、病院長は何か原因があるのではないかと疑い、神経内科教室の万年講師に内部調査を押し付ける。
万年講師の田口が面白いキャラであるかのように宣伝されていたが、野心が少ない点以外は、別に普通じゃないか。むしろ、厚生労働省から来る白鳥のほうが……。展開と結末は地味な感じだけど、脇役までキャラ立ちはしっかりしている。主役よりもキャラ立ちしすぎなヤバい人がいるけどね。
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