少女

2010年2月7日 読書
高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?

話題になっていたので借りようと思ったら、図書館の予約が30人待ちとかになっていて断念。忘れた頃に、本棚に戻っているところを偶然通りかかってゲット!

由紀と敦子のW主人公で、視点が切り替わりすぎるので読みにくい。名門校から転校してきた紫織に聞かされた、親友の自殺という話に魅せられる二人。人が死ぬ瞬間を見たくなった由紀と敦子は、それぞれ別行動を取るのだが、次第に両者が絡み合ってくる。

それにしても、登場人物全てが糞ばかりでウンザリして来る。まともな人間はいないのか。現実世界だけでもウンザリなのに、虚構の中でまで、人間不信になりそうな糞だらけなので、ちっともワクワクしない。

最後が最初に繋がって……。衝撃の結末といった感じはしなかったが、最初のページから、まさかのミスリードだった訳か。バッドエンドなので読後感が悪い。構成は凝っていて良かったのだが、この不快感はどうすれば良い?

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