やった。―4年3ヶ月の有給休暇で「自転車世界一周」をした男
2010年2月10日 読書「タツ。長いこと、巡礼の旅に出るんやってな」。入社4年目の新年会、社長直々の“GOサイン”によって、自転車世界一周の夢は現実になった。しかも無期限&有給休暇扱いで!意気揚々とアフリカに乗り込むも、マラリアと赤痢を併発…。果たして無事にゴールできるのか!?人も自然も味方につけて縦横無尽に世界を回る、爽快紀行エッセイ。
その恐るべきサブタイトルに惹かれて探していたものの、なかなか読めず。ようやく出会えた(笑)!
4年3ヶ月の有給休暇なんて釣りかと思ったら、本当に与えたのか。ミキハウス、恐るべし。巷に跋扈する黒企業とは真逆の存在だな。こういう会社は、もっと評価されるべき。
世界を旅したいからと、無理やりな計画を提出する著者も凄いが、その無茶を叶えてあげちゃう社長もただものではない。旅費を捻出するため、他社からも援助を募るが、結構大手が賛同している。この実行力は凄い。
最初は欧州を南下、アフリカに渡って南へ。地雷原があったり、政情不安な国があるからか、その行程すべてを自転車で挑む訳ではない。少し残念だが、それでもかなりの距離を自力で踏破している。
アフリカが終わればトルコへ上陸。そのまま真夏のイランを横切り、真冬のチベットへ……。あえて夏の砂漠、冬の高山を通るなんて、無茶しすぎである。旅の途中、自転車で世界を巡る同士と出会うのだが、悲しい別れも。
ブータン、ベトナムとアジアを通った後は、アラスカに上陸。そのまま南下するものの、トラブル続きでアメリカは断念。南米へ飛んで、そこから最南端を目指す。
自転車の旅はこれで終わるけど、次は井戸掘りに行くんだよね!?
よし! 次は「ほった。」を読むぞ。
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