ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント
2010年2月17日 読書 コメント (3)ウルトラマンたちは、なぜ命を賭けて戦うのだろう。異星人である私たちのために。若き地球防衛隊員を通して描く、ウルトラマンメビウスの活躍と葛藤。一級品のSF小説として描かれた、ファン必読の新たな「ウルトラマン」像。
朱川湊人がこんなものを!? 素材がウルトラマンメビウスなので、新刊リクエストするのが恥ずかしいなぁと迷っていたら、誰かがリクエスト入れてくれた。誰か知らないけどGJ! どうも有難うございます。
何でウルトラマンメビウスなんて特撮物SFを書いたのかと思ったら、放映されたうち三話の脚本を担当しているんだね。過去のウルトラマン・シリーズまで絡め、細かい部分まで書き込んでいて、結構ノリノリである。
題名はウルトラマンメビウスだけど、視点は研修中の若手隊員だった。ウルトラマン目線じゃないのか。五話で構成されており、厄介な敵ばかり登場する。気色悪い魔法の杖みたいなのとか、地球を全部自分に融合させようとする植物とか、精神に寄生して食堂のおばちゃんを乗っ取る奴とか、謝罪と賠償を求める宇宙人まで出て来るし……。
主人公のカナタ青年は、父をエイリアンの攻撃で亡くしており、ウルトラマンメビウスも敵視している。とんがりすぎて、他の隊員にも突っかかるし、嫌な感じのキャラになっている。
それはそうと、ウルトラマンメビウスの正体がバレバレになっているじゃないか。放映されたやつでもバレてるの?
コメント
通常のウルトラマンよりも正体バレのタイミングがかなり早く、全50話の30話前後でGUYSのメンバーには正体バレして、全人類的にも最終三部作の1話目にあたる48話でバレます。
その後の作品でも最後までバラさないorバラしたとしても最終回間近からでしたね。
近年の作品では結構正体バレが早いような気がします。
ウルトラマンの中の人が代替わりしていく作品(ウルトラマンネクサス)もありました。
因みにその作品では主人公がウルトラマンに変身するのは最終回1回こっきりですw
閑話休題、本著は朱川さんが脚本担当した3エピソードと新作2エピソードで構成されています。
で、朱川さんが担当したエピソードはウルトラマンの正体バレした後のお話なので朱川作品内であれば最初から正体バレしててOKなのです。
因みにサコミズ隊長はメビウスの最終回でゾフィーに変身しますw