後藤さん一般、後藤さん、後藤さん、後藤さん、反後藤さん、分後藤さん、偏後藤さん性―後藤さんについての考察が宇宙創成の秘密に至る「エクス・ポ」連載の4色カラー表題作ほか「早稲田文学」「思想地図」から「SFマガジン」まで、現代文学の最先端で試みられた、難しくてためにならない、でもなぜか心地いい言語遊戯6篇+α。
言葉遊びが凄すぎる。純文学なのかSFなのか、よく分からない。全部、どこか異端な短編になっているのだが、理系的すぎて物語について行けなかった。
表題作の「後藤さんのこと」が一番良かったかな。後藤さんが何を指すのか良く分からないけど、四色使い分けで凝っていた。きっと、どの後藤さんも代入する言葉が違ってくるのだろう。後藤さんというのは、必ずしも人名とは限らず、何か別の物だったり、現象だったり、法則だったりする。
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