飛魂

2010年3月15日 読書
森の奥に亀鏡という女虎使いが住んでいた。彼女を師と慕う若い女たちが、大勢、家を捨てて森に入っていった。女たちは森の寄宿舎で寝食を共にし、「虎」を求めた。さまざまな授業に出席するほか、「原書室」に備え付けの原典360巻を読まなければならない──主人公、梨水は、そこでどんな体験をし、何を見るのか?読者を酪酊させるイメージの奔流。幻想的世界に誘う長篇綺譚。

亀鏡という女が師となっている、森の中にある寄宿学校に入る事になった梨水。選ばれた者しか行く事は出来ないのだが、選ばれるかどうか分からないまま、ただ待ち続ける者もいる。

寄宿学校でライバル達と学び始めるのだが、途中で投げ出しそうになったり反発したり、時には逃げ出して、変な薬を飲まされて頭がおかしくなり、薬草を採る奴隷みたいになっていたりもする。

中国によく似た設定なのだが、常識外だったり不条理だったりする出来事に巻き込まれるので、ひょっとすると「十二国記」みたいに、中国っぽい異世界の物語なのかもしれない。

物語の構造よりも文章優先な感じで、あまり楽しめなかったのだが、ファンには高評価のようである。

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