異界の扉が静かに開き始める。優れた歌を創ることが無上の名誉であり、人々が歌の呪力を恐れる不思議な町があった。その町で呪力を持つ歌を消すのが人形師「青猫屋」廉二郎の裏の仕事。ある日、48年前の歌仕合の勝敗の判定を依頼された彼は、消えた歌の探索の果てに摩訶不思議な事件に巻き込まれた―。夏の一夜の見せ物小屋は夢か現か幻か。いつとも知れぬ懐かしい日本で男を惑わす妖しい生き物たちの謎。第8回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
舞台演劇助手が書いただけあって、いかにも舞台向きの内容だ。これが演じられたなら面白いのかもしれないが、物語として読むと、筆者の脳内妄想が上手く描写されていないのか、恩田陸みたいに煙に巻いているだけなのか不明であるが、訳の判らない部分が多すぎでちっとも頭の中に入ってこない。
親が旅先で死んでしまい、青猫屋の跡継ぎとなった息子。一見するとただの人形師、しかしそれはカモフラージュであり、真の仕事は歌に出来た瘤を取り除く歌瘤士なのである。その青猫屋が摩訶不思議な事件に巻き込まれていくのだが、どこまで読んでも訳が判らないまま。最後はジャンプの打ち切りマンガみたいに意味不明で不条理な結末が用意されていた。
読んでいて物凄く苦痛。非常に面白くなかった。勘弁して下さい(笑)。
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