太陽の庭

2010年3月22日 読書
一般人にはその存在を決して知られることなく、政財界からは「神」と崇め奉られている、永代院。屋敷内では、跡目と寵愛を巡る争いが絶えず、子供たちは常に死と隣り合わせの生を生きている。愛と自由を知らない「神の子供たち」が「最後の日」に見るのは、神の祝福か、それとも警鐘か―。『花宵道中』の宮木あや子が描く、現代の“宮中小説”。

本当に“現代の宮中小説”であった。一般人に知られず、日本を支配する裏の権力構造。その頂点に君臨する永代院内部における闘争劇。秘密結社程度なら有り得ても、ここまでトンデモ設定だと嘘臭い。しかし、六大企業集団みたいなのは現に存在しているのだから、そのさらに裏側に、こういう闇の権力構造があっても面白いよね!? まあ、実際あったとしたら、庶民としては非常に面白くないので、この物語の結末の如く、暴動でも起こりそうだが。

「雨の塔」と同じ世界設定なのだが、もう内容を忘れてしまっているので、登場人物がどう繋がっているのはよく分からなかった(汗)。二作も出してくるところを見ると、かなり気に入っているんだろうなぁ。三作目も出たりする?

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索