ロシア皇帝の末娘に生まれ、めぐまれた生活を無邪気に楽しんでいたアナスタシア。しかし、彼女の国は、日露戦争に敗れ、第1次世界大戦によって国力を失い、1917年、ついに革命を起こします。家族とともにシベリアに追放され、処刑されたとき、彼女は17歳になったばかりでした。写真を趣味にしていたアナスタシアは、この激動の時代の一家の生活を、自分ではそうとは気づかず、記録写真にして残しました。ときには白黒の写真に色をつけ、アルバムの台紙に花の絵を描くこともありました。ここにはじめて公開される写真と絵は、このようにしてつくられた彼女のアルバムの一部です。彼女の手紙や、身近にいた人びとの回想も収録してあります。それらはおのずから1つの物語になり、あらゆる年齢の読者をひきつけずにはいないでしょう。

悲劇の皇女として名高いアナスタシアに関する児童書。歴史的経緯は有名なので本書に拠らずとも理解出来るが、秀逸なのは写真の多さ。これほど数多く、ロマノフ朝関係者の写真が残されているとは知らなかった。児童向け大型本として出されているけれども、このクオリティの高さは大人が読んでも価値がある。

価値がありすぎるのか、アナスタシア萌えで高騰しているのか、密林だと物凄いボッタクリ価格になっているのが難点だけど……。

公的には、生き延びたとされるアナスタシアは偽者だと結論づけられているのか。しかし、アナスタシアの遺体は未だに見つかっていない。真相は何処にあるのだろう。

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