「私」は、女相手に体を売る女だ。毎日毎日、靴下を履き替えるように女と寝る。客を手配する「社長」から連絡を受けて、有閑マダムや、金持ち男の愛人をしている。小生意気な娘などが相手だ。「社長」とも寝るが、彼とはキスしない。…『微熱狼少女』で颯爽とデビューした著者による、異性愛文化に対する挑戦的小説。「プラトン・アカデミーの回廊にて」も収録。
表題作よりも「プラトン・アカデミーの回廊にて」のほうが長くて、「キス」のほうがおまけみたいになっている。「プラトン・アカデミーの回廊にて」のほうが良かったのに。「キス」だと、図書館で借りる時、書庫から出してもらうの恥ずかしいじゃない。
「プラトン・アカデミーの回廊にて」は、退廃的なリア充が女をとっかえひっかえしつつ、誘われまくりで適当に食い散らかしつつ、自分になびいてこない教師に執着しながら、女子高生をセフレにしている話で、非常にケシカラン! とりあえず「リア充死ね爆発しろ別の人種なんでしょ? そうに決まってる」。出て来る先生は「微熱狼少女」の人だよね。蹴り入れて来るのが狼少女か?
表題作のほうは、同姓限定の売春婦みたいな事をやっている女性の話で、こちらもケシカラン。が、百合プレイなので、リア充とは違い「爆発しろ」とか言わないでおく。百合はいいよね(笑)。
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