部長!ワイシャツからランニングがすけてます (朝日新書173)
2010年4月5日 読書自然体で古いシャツをまとうオバマ。流行でコテコテの麻生首相。何が違う? 「信頼できそう」「感じがいい」は着こなしが決める。このツボを押さえれば、即座にデキる男に。辛口ファッションチェックで大人気のデザイナー・ドン小西氏が、男が輝くための極意を伝授。
お洒落系勘違いさんとかカマっぽい業界人のような、ちょっと鼻に付く話し言葉で書かれているのが多少、いや、かなりキモイ。主観と自分の好みとフィーリングだけで暴走しているので、論理的な内容を期待すると激しく後悔する。金銭感覚も庶民とは一桁ズレているので、金持ち以外が読むと微妙な気分になるだろう。
出来る男はファッションもキメるとばかりに、駄目っぽい例を挙げながら、ドン小西が暴走しまくるのだが……。個人的には書いている本人も、どことなく勘違い系お洒落さんみたいな浮き具合に思えるのだけど、気のせい!? おっさんを恣意的に分類して切り捨てる部分は、ネタとしては面白いかもしれないが、雑誌の裏についているような血液型占い程度のクオリティである。
オバマ大統領みたいな人が格好良いのは、お洒落だからではなく、その人の格好良さが内面から滲み出ているからだと思う。中身スカスカなおっさんが、どれだけ着飾ろうと、駄目なものは駄目な気がしないでもないのだが、とりあえず、中身も外見も駄目な人よりは、中身が駄目でも外見はイケてるほうがマシという事であろうか。
「ファッションセンスの良い男はデキる」のではなくて、「デキる男はファッションセンスも備わっている」のだと思うので、着飾っただけでは駄目な気がするのだが、そう言ってしまうと、ドン小西のようにファッションで食っている人の立場が無くなってしまうので、やはり本音は出せないよなぁ。(笑)。
とりあえず、見た目だけでも小奇麗にすれば、類友効果で中身が伴わない見掛け倒しな異性が寄って来たりはするだろうし。馬子にも衣装というか、なんというか……。やはり見た目は大切デスね(汗)。
コメント