アイ・アム・レジェンド
2010年4月18日 映画ロバート・ネビル(ウィル・スミス)は優れた科学者だが、彼でさえ、その恐ろしいウイルスを食い止めるすべを知らなかった。それは誰にも封じることができず、治すこともかなわず、しかも、人間が作り出したウイルスだった。なぜか免疫があったネビルは、荒れ果てたニューヨークで――あるいは世界で――ただ1 人生き残っている。この3年間、彼は毎日几帳面に無線でメッセージを流し続け、必死にほかの生存者を捜してきた。だが、確かに彼は“1人”ではなかった。ウイルスに侵され、変異した人間たちが闇に潜み、彼を見つめていたのだ。ネビルのあらゆる行動を監視し、彼が致命的なミスを犯すのを待っている。ネビルを駆りたてているのは唯一残った使命――おそらく人類最後にして最大の希望の実現――を果たすことだった。それは、彼自身の免疫のある血液を使ってウイルスの影響を改善する方法を見つけること。しかし、彼には圧倒的多数の敵が迫り、時間は刻々となくなっていく 。
過去作品が「吸血鬼」となっているので、そのままヴァンパイア物なのかと思ったら少し違った。この手のバイオハザード物はたくさん出ているけど、原作は50年以上前に書かれているので、当時としては斬新だったのではなかろうか。
廃墟と化したニューヨークで、ただ一人の生存者となった科学者ネビルは、愛犬と共に日中の都市を歩き、日暮れには自宅に篭る。世界が滅亡した後から始まっているので、最初は何が起こったのか分からない。
途中で過去シーンが挟み込まれ、癌治療のために開発されたクルピン・ウィルスが人類の99%を死亡させ、生き残った者も大半は光を嫌う凶暴なダーク・シーカーへと変異してしまった事が分かってくる。
これは吸血鬼というよりも、超強化版ゾンビといった感じである。やたら身体機能が向上しており、全力で襲って来る。ネビルを守ろうとしてシーカー犬に噛まれた愛犬も感染してしまう。孤独となったネビルはダーク・シーカーに特攻して死にかけるが、現れた女性に助けられる。
感染を逃れて生き残った町があるはずなので逃げようと言われるが、ウイルスを抑える薬を開発するため、ニューヨークに残ると拒むネビル。そこへ、隠れ家を見つけたダーク・シーカーの大群が襲って来る。リチャード・マシスンだから、ハリウッドのご都合主義的なハッピーエンドでは終わらないだろうとは思っていたけど、まさかそんな結末で伝説となるとは……。
ちなみに、図書館に置いてなかったので、リチャード・マシスンの原作は未読。映画化されて出て来る原作やノベライズは結構ガッカリなのが多いので買わなかったのだが、これはかなり良作っぽい。100円コーナーで見かけた時に買っておくんだった。
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