モテたい理由(講談社現代新書1921)
2010年4月29日 読書女性誌がふりまく幻想に踊る女、逃走する男なぜエビちゃんOLが流行るのか?次々に現れては消える理想のライフスタイル。女性ファッション誌に伏流する主題を、グルーブ感あふれる文章で明快に読み解く。
講談社現代新書から出ているけど、中身はただの自分語りエッセイの域を出ていない。教養新書クオリティを期待すると大きく裏切られるので注意。
やはり女性だからか、論理的ではなく主観や感情、フィーリングによる発言が多いが、同姓を見る目はシビア。女性誌の、ネタとしか思えないような内容を一刀両断するところは、とても笑える。こんな馬鹿みたいな内容を、真面目に読んでいる人がいるのかと思うと……。商品とタイアップして、幻想を作り上げるという構図も、資本主義に毒されすぎである。わざわざ金を払って広告を読まされてるんだから、女性誌の読者って妙な人々だよね!?
それにしても、女世界って容赦無いよね。ルール無用で、何やっても勝てば良い! みたいな部分があるし。他力本願すぎるし。玉の輿でも勝ちは勝ち! みたいな風潮は、男だと適用されない。自分が駄目でも、他人の人生に乗る事でリセット出来るという特典は旨味が大きいが。
恋愛すら、資本主義の消費材料と化し、男性への無料乗りみたいな事になってしまうと、男が逃げ始めた。そりゃそうである。自分だけでも精一杯なのに、何で他人の人生まで背負わねばならぬのか。女が貪欲になればなるほど、男が逃げてしまい、形式上は男余りな筈なのに、現実は何故か女のほうが余り物となり、結婚というゴールに向けての戦いは、より熾烈なものとなる。
日本における男女逆差別は、嫌な部分を全て男に押し付け、美味しい部分だけ女が吸い取ろうという構図であり、これでは男がやる気を喪失するのも当たり前である。フェミのやつらも、女だけに適用されている既得権益はそのままで、都合の良い部分だけ男女平等にしろと五月蝿いし。
今時、トータルで考えれば男女逆差別しかないし。未だに男優位社会だと思っているのは、フェミのおばさん達と、ブサイクだけだろ? 若しくは、不細工とか超可愛くない人とか、あるいは顔面偏差値が低めの人とか。少なくとも、私の周りで文句を言っている美女は一人もいない。みんな、我が世の春を謳歌している。文句を言っているのは全員、容姿がユニークな……おっと、誰か来たようだ。
ここまで男を虐げてしまったのだから、今後はモテるために激戦を勝ち抜かねばならなくなるだろう。これも「自己責任」の一言で片付けて貰いたいところである。今後、大量生産されるであろう結婚難民の皆様方、ご愁傷様。
実は、男のほうがルックスの初期設定に影響されるのではないかという意見にだけは、全く賛同出来ない。モテないのはブサメンだから、イケメンなら鬼畜でもモテるという二元論的世界では無いだろう。だって、金持ちのブサメンがいっぱいモテてるじゃないか。
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