義理と人情(幻冬舎新書033)
2010年4月30日 読書ひと月のレギュラー番組三十二本、一日の睡眠時間三時間。依頼された仕事は、決して断らず、医者に止められようが、働かずにはいられない―。屈辱を味わったサラリーマン時代、テレビ・ラジオから干され、ひたすらトラックで営業周りした十年間を経て、今、諦めきれなかった芸能界で仕事ができるのは、人の情けのおかげ。その情けに報い、義理を果たすために、僕は働き続ける。迷い、立ち止まる現代のサラリーマン必読の書。
波乱万丈人生で苦労しているかのように書いているけれども、この程度なら誰だって味わっているし、むしろ恵まれすぎだと思う。10年毎に当たり外れをつけると、みのもんたの人生は当外当外当当になっているし。世の中には波乱万丈どころか、もうずっと沈み込んで外外外外外外みたいな人生だって山ほどあるのだから。
「仕事は選ばない」と言いつつ、選んでいるし。普通の人は「仕事を選べない」のであって、ひたすらやらされ仕事をこなす事になる。黒企業なんかだと報われるどころか、やればやるほど、自分の首を絞めて死へと近づいていくばかり。
人生論としては、こんなに恵まれた人に苦労話を聞かされてもなぁ……、といった感じなのだが、みのもんたは親がやっていた会社の社長も務めていて、社長としては素晴らしいと感じた。世の中には、人をネジのような消耗部品程度にしか思っておらず、使い捨てする黒企業経営者が山ほどいるからね。死ぬ寸前まで奴隷以下の扱いでこき使い、消耗したら被弾したヤクト・ドーガの如く放出されてサヨウナラ。そんな黒企業と比べたら、みのもんたはまっとう過ぎる。
その瞬間、瞬間を本気で、一生懸命生きていれば、いつかは流れがくる。
最後にこう書いてあるけど、じゃあ流れが全然来ない人は一生懸命生きてないのか? 宝くじに当たった人に、いつか当たると言われるのにも似て、全く心に響いて来ない。所詮は、当たりクジ人生を引いた勝者の戯言なんじゃないのか? 私の人生なんて一度も流れが来ないままエンドロールが見えてきた感じですけどっ!!!1
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