わかりやすく伝える技術(講談社現代新書2003)
2010年5月11日 読書会議やプレゼンの前に必読!人気筆者による入門書 フリップの発想でパワポづくり、原稿は引き算で見直す、聞き手の注意はこう引きつける、名司会者に間を学ぶ──など、「テレビ的発想の説明術」を体験から伝授する。
難しい事を難しいままでしか伝えられないのは、相手が馬鹿だからではなく、相手に伝えるためのスキルが不足している場合も多々ある。どうやれば相手に伝わりやすくなるのか、著者の体験から様々な方法を説明しているので、説得力もあるし分かりやすい。
相手に何かを伝える場合、文字情報だと分からない場所まで戻って再読すれば良いが、ニュース等の音声情報だと戻れない。だらだらと原稿を読み上げるだけならプリントで配れば済むし、時間が足りなくなって結論を述べずに終わるのも、見苦しい言い訳をしているだけに過ぎない。
ではどうすれば相手に伝わるのかという具体的な方法を、非常にわかりやすく説明している。最近の講談社現代新書はレベルが下がってきたが、これは(最近発売されたものでは)久しぶりに当たりだった。
コメント