ISBN:4101021120 文庫 ねじめ 正一 新潮社 ￥420
高円寺駅北口「純情商店街」。魚屋や呉服屋、金物店などが軒を並べる賑やかな通りである。正一少年は商店街の中でも「削りがつをと言えば江州屋」と評判をとる乾物屋の一人息子だった―。感受性豊かな一人の少年の瞳に映った父や母、商店街に暮らす人々のあり様を丹念に描き「かつてあったかもしれない東京」の佇まいを浮かび上がらせたハートウォーミングな物語。直木賞受賞作。

第101回直木賞受賞作。

商店街で乾物屋を営む家に生まれた正一少年を主人公とした、古き良き下町を舞台とした物語。昭和の懐かしい匂いが漂う良作です。短編の集合体ではあるけれども、一貫して正一少年視点で捉えた、商店街の人間模様が描かれる。こういう、のどかな時代が少し羨ましい。人は、効率化と利便性を追及する過程で、何か大事なモノを無くしてしまった。各地にあった商店街は大店舗に駆逐されてしまったから、なおさら郷愁を感じるのだろうか。

引き出物を納入していた結婚式場を競合他社に取られそうになる江州屋乾物店。働いていた身内がだらしない女に篭絡され、猛反対する親父。隣に仮店舗を構えた、羽振りの良い化粧品屋に反発しながらも、上手く言いくるめられて家族全員で物を買ってしまう江州屋の大人たち。最後の、火事が出る話が良かった。消防車が来るまでに、必死で消化しようと頑張る人々。なんで消防車が間に合わなかった事を喜ぶのかと思ったら……。

デビュー小説にして、直木賞受賞作というのがすごいな。
主人公の少年が正一なんだけど、これは自分の話でしょうか？

ISBN:4901978616 単行本 加地 尚武 ぺんぎん書房 ￥1，575
錬金術師の象山を父に、呪い専門の魔女の典子を母に持つ平凡な少年・御厨恵は、世界に6人しかいない偉大な魔法使いだ。高校生になっても、上級魔女の大場エリカと元ホムンクルスの十川アナに翻弄される日々を送る恵。しかし、担任教師と同級生たちが恐るべき計画を企てていることを、恵はまだ知らなかった。WEBからうまれた傑作ファンタジー。

三作目だが、前作の続きと言った感じで物語は進み、何が起こっているのか解らないままに終わってしまう。4巻目で全貌が明らかになるのか？　今回は、前作で戦ったアレクサンドリア図書館の影響がネット上に残されており、謎のメールを開封した人々がジーザスと同等の力を付与されてしまうのである。次第に増殖していく救世主軍団に危機感を持ったウィズ・シェルナー（世界で6人しかいない最高位の魔法使いの1人）が姦計を仕掛け、扇動された救世主達が暴動を起こす。

最後の最後で、訳がわからないままに物語が終わってしまい、謎のエピローグへ。これ、続きが出たら繋がるのだろうか？

ISBN:4150115281 文庫 斉藤 伯好 早川書房 ￥1，029
「きみは士官学校の恥だ」と校長。「1500時までに退学届けを提出したまえ」そんな、あたしはただ親切心から下級生の頼みを聞いただけなのに!お人好しな性格があだとなり、事件に巻きこまれて士官学校を退学になったカイ・ヴァッタは、傷心を抱えて故郷へと戻った。そんな娘に、航宙会社を経営する父はおんぼろ貨物船の船長を命じる―ベテランクルーにかこまれ、辺境星域に貨物を運ぶ簡単で安全な仕事のはずだったが。

小説というものは、最初の30ページで面白くなければ、後半で面白くなるという事は、ほぼ有り得ない。少なくとも、私はそういう小説にはまだ出会った事がない。にも関らず、最初の30ページ（厳密には最初から最後まで）が面白くない小説が多すぎる。面白くない小説を書いている駄目な作家は、このエリザベス・ムーンを見習うべきである。

これ、すごく面白い！！
久々のホームラン級小説に当たった。

スロッター・キーの宇宙軍士官学校最優秀で、卒業間近だったカイラーラ・ヴァッタは、ほんの些細な間違いから大事になり、退学処分となる。落ち込む彼女を見た父親は、自社所有貨物船の船長として、宇宙に送り出す。安全な航路を回り、最終目的地で、その老朽化した宇宙貨物船を売却して戻ってくる事。それが与えられた任務のはずだった。

何事も無く終わる予定だった航海は、次から次へと問題が発生し、思いもよらぬ方向へと進んで行く。トラブルだらけの旅となるのだが、詳細を書くと面白くなくなるので、読んでみてのお楽しみという事で。とにかく、最初の30ページどころか、一行目から面白い！　次から次へとトラブルが発生するジェットコースター小説で、面白くないページが無いという神仕様。

「シーフォート」「ハリントン」「ヴォルコシガン」あたりが好きな人なら、絶対に気に入るだろう。というか、「ハリントン」と「ヴォルコシガン」は図書館に無いから読んでないけど……。
　
　
　
という訳で、エリザベス・ムーン。アン・マキャフリイと合作したりして、かなり売れているみたいだが、不幸な事に日本で翻訳され始めたのはつい最近の話。結構、著作が溜まっているので、初期作品から全部出して欲しいところである。早川書房、頑張れっ！

ISBN:4061498274 新書 速水 敏彦 講談社 ￥756
やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている-。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。

根拠無き自己評価によって、他者よりも優位を保とうとする昨今の現象を分析する。……あんまり分析出来ていないですね。道理で酷評されまくっている訳だ。ここまで反対意見が集まってしまうと、いっそ心地良いだろう！？

自分の持ち物や服を見せびらかす女子高生が自己愛的性格と断定したり、実在の人物ではないスヌーピーのチャーリー・ブラウンを分析してみたり、事例に説得力が無いですよ。別に他人を見下すのは若者に限らないと思うが……。むしろ、著者が一方的に若者を見下しているような気がしてならない。

新書ブームの影響とはいえ、由緒正しき講談社新書が洋泉社レベルの書籍を出してしまうのは残念であるが、まあ、オヤジの愚痴エッセイとして楽しんだらいいと思うよ。（若者が読んでも腹が立つだけかもしれないが。）今の若者に憤りを感じているオッサンに、お勧め。

ISBN:4047138282 コミック 滝本 竜彦 角川書店 ￥588
マジ？アニメ化決定！No.1ヒッキー漫画
ダメ人間街道を突っ走る佐藤君。山崎とのエロゲー制作は頓挫。岬ちゃんの虐待過去話は虚言。憧れの先輩は結婚。そんなこんなで疲労困憊の佐藤君は、おかしな幻覚を見ちゃって緊急入院＆実家に強制送還。もうダメだ…

精神崩壊寸前で、病院送りになるヒッキー佐藤（主人公）。危ない、もう少しでカミーユになるところだった。なんとか人間の世界にいるものの、実家へと強制送還されてしまう。そして、自宅でヒキコモリ生活突入。状況が少しも良くなっていない上に、岬ちゃんとの絡みも無くなるから、見ていて痛いだけなのですが。まぁ、サービスショットとして、岬メイドが出てくるから良しとしておきましょう。

岬ちゃんのほうは、佐藤がいたアパートを自分の部屋にして待つが……。

ISBN:4087753646 単行本 金原 ひとみ 集英社 ￥1，365
私は何故こんなにも面倒な人間なのだろう-。オートフィクション(自伝風小説)を書き始める作家。それは彼女が殺した過去の記録であり、過去に殺された彼女の記録でもあった…。

エログロゲロゲロだった金原だが、新作は多少マシになった。前の二作が相当酷かったからなぁ。多少は下品だが、なんとか許せる範囲内。それにしても、同じようなパターンばかりだと、そのうち飽きられるぞ。

被害妄想が強いキティ女が主人公で、その人生を語るような形式になっているのだが、読み進めるにつれて、次第に若返っていく。つまり、結婚して新婚旅行中の機内から始まって、仕事中の話、学生時代と、徐々に遡っていくのだ。話ごとに絡む男が変わっているのだが、名前に注目！　シン、シャア、ガトウ、ヒロと続いていく。これって……。

偶然じゃないよな、明らかに狙っているよな。シンやヒロなら偶然かもしれないけど、シャアなんて名前の男は普通いないだろう。外国人という設定か？

シン・アスカ
シャア・アズナブル
アナベル・ガトー
ヒイロ・ユイ

ですよね！？

さてさて、初回プレイ。
無論プレイする国家はジャパ●―ズ巫女軍団です（笑）。

←　で、こちらが若き女皇陛下。

もちろん、桜花コミュニティで台頭した由緒正しきお方であって、どこかの天皇とは関係ありません。子孫でもありません。

国家元首から艦隊指揮官まで、全員が美女、しかも有能揃いときたらもう……。まぁ、肝心の女皇陛下は主星固定で、銀河英雄伝説みたいに陣頭指揮は取れない訳ですが。キョウコ・モリサキ少将、巫女！　ミスズ・イズハラ准将、巫女！！　ハルヒ・ツキナリ中佐、巫女！！！　ユイ・ルメルシエ少佐、巫女！！！！　

なんだ、本当に巫女しかいないな。なんで指揮官が全員巫女なんだ？　イザナミの軍服は巫女服なのか？　もしかして、ガルフォースやマクロスのメルトランディみたいに、兵士は全員女なのか？　あるいは、男は神官服とか？　
　
　
とりあえず、状況としてはイザナギ星系の端に位置しており、隣接するのは原理主義国家とアガスティア行政区のみ。中道なので地球圏と直接対峙している訳でもない。だが、他が拡大してくると厳しくなるので、早めに大きくなりたいところ。まず、宗教団体を滅ぼすところまでは規定路線だろう。これで、支配領域が惑星4、宇宙要塞1となり、まずまずの国力を保つ事が出来る。

支配領域の差が、そのまま軍事力の差として現れてくるので、武力平定を目指すならば初手から領土拡大を狙いたい。統一には大きく分けて、武力統一と同盟統一がある訳ですが、他人の顔色伺うなんて面倒くさいプレイはしたくないので、当然の如く武力を使います！　あまり好戦的に動いていくと孤立国家になって袋叩きの刑となるので注意が必要ですが……。

このゲームでは、宣戦布告すると同盟以外の友好値が激減してしまう。加えて覇道値が増えて、一定以上になると全部と戦う羽目になるので、出来る限り敵に宣戦布告してもらうのがよろしい。

Almagest -Overture-　　国家一覧

画像は、国家選択画面での星海図と
公国の貴公子、ラインハルト様（笑）
　
　
　
地球統一連邦（Unified federation of the Earth）
　主星：ソル星系アース
　元首：ジェームス・ジャクソン連邦大統領
　主義：保守
　所有惑星数：9

人類文明圏の支配者にして搾取する存在。最初から宇宙戦艦を建造出来るし、勢力範囲も最大、出口に位置しているのは連邦側勢力である地方行政機関アガスティアとメガリスであり、後顧の憂い無く攻撃に専念出来る。他国でプレイする場合、技術水準が追いつかないうちに地球と敵対すると厄介、一気に潰されてお星様になってしまう。唯一の弱点は、将軍が凡庸な点。各勢力を統合して決戦を挑めば、強大な連邦相手であっても勝機が見えてくる。連邦プレイなら、問答無用の武力制圧が楽。
　
　
　
セレスティア共和国
　
　主星：セレスタイト星系クリアウォーター
　元首：ハンス・トリティン首相
　主義：改革
　所有惑星数：2

ファンロン事件以降、独立路線が明白となった、地球に酷似する環境を持つ惑星。すぐ側にいる北の某将軍様みたいなのがウザイが、連邦とは離れているので堅実に勢力を拡大しつつ、中央を目指すべし。
　
　

フリーダムトーチ共和国

　主星：アルファケンタウリ星系フロンティア
　元首：ポール・アップルシード大統領
　主義：改革
　所有惑星数：2

セレスティア共和国と呼応して独立した地域。アガスティア行政区を離反した宇宙軍も加わるものの、所有惑星2というハンディを乗り越えるのは困難。アガスティアから討伐艦隊が来るし、倒せたとしても、その先に待っているのが連邦というのは……。
　
　
　
イザナミ皇国

　主星：イザナギ星系イザナミ
　元首：ナナミ・イクセ女皇
　主義：中道
　所有惑星数：3

海洋惑星イザナミを主星とする、地球圏で失われた某島国からの移民国家。見た目と名前で明らかであるが、明らかに……。現在は帝政から立憲君主制へ移行する過度期にある。若き女帝、幾世七海の下に集結する美女軍団！　何故か軍服が巫女服だという謎（笑）。
　
　
　
主星：イザナギ星系カテドラル
　元首：マイケル・ガーディアン教皇
　主義：保守
　所有惑星数：2

宗教が支配する原理主義国家。国力が貧弱でイザナミ皇国から援助を受けつつも領土割譲を要求してくる厚顔無恥なヤツら。無論、プレイする気はない。くだらない宗教など、一気に滅ぼしてくれる！
　
　
　
オリンピア連合
　
　主星：アルファケンタウリ星系プロメテウス
　元首：アイザック・バートン評議長
　主義：中道
　所有惑星数：4

単独では星間戦争に対抗し得ない惑星が連合して形成された勢力。軍事力は拙いが、外交手腕は超一流なので、同盟を活用して漁夫の利を得るのが常道。自らは手を汚さず腹黒いプレイを楽しみたい方に、お勧め！
　
　
　
ファンロン共和国

　主星：セレスタイト星系ダンビュライト
　元首：ジョンソン・パク大統領
　主義：孤立
　所有惑星数：1

アガスティア行政区第6艦隊司令ジョンソン・パク大佐がクーデターにより独立したもので、正当性すら疑われる、ならず者国家。セレスタイト星系盟主の座を賭けてセレスティアと戦い、アガスティアからも討伐艦隊が来るという孤立無援状態で、将軍も使えないヤツばかりという絶望的な状況。唯一の孤立国家で、ひたすらマゾいプレイを楽しみたい上級者専用。
　
　
　
W.L.T.C.

　主星：ロゼッタ星系グッドホープ
　元首：マチス・フライヤー総帥
　主義：改革
　所有惑星数：1

W.L.T.C.は「We leave the cradle（我々は揺り籠を後にする）」の頭文字で、「ウィルザック」と通称される急進的な銀河進出運動。弱小勢力故に、生き残るのは至難の業であるが、統制の取れた組織というよりは、サークル的で自由なノリが心地良いので、是非プレイしてみたいところ。将軍がどれも魅力的で楽しい。
　
　
　
メガリス行政区

　主星：ロゼッタ星系メガリス
　元首：ウェンディ・マークライト総督
　主義：保守
　所有惑星数：5

勢力は大きいものの、軍事力が小さく、人材も足りないのが難点。肝心の地球連邦は事なかれ主義なので、援軍は期待出来ない。全力でブラオローゼを叩き潰す事が生き残るための道か！？　コンピューターが担当した場合、ほぼ確実にラインハルト様に滅ぼされます（笑）。
　
　
　
ブラオローゼ公国

　主星：ロゼッタ星系ブラオローゼ
　元首：ルートヴィヒ・ライプニッツ公王
　主義：中道
　所有惑星数：3

むぅ、これは……。公王様が銀河英雄伝説のラインハルトみたいではないか。将軍もドイツ系の名前だし。国力も軍事力も初期から異様に高く、将軍は階級が高くて有能揃い。ロゼッタの端に位置して後顧の憂い無く進撃出来るのに加えて、連邦とも同盟状態という非常に理想的なポジションにいる。メガリス行政区を併合した後は、独力でも連邦と雌雄を決する事が可能なほどの戦闘国家である。ジーク・カイザー・ルートヴィッヒ！！
　
　
　
アプサラス特別区
　
　主星：アルファケンタウリ星系アプサラス
　元首：クローネ・トラパトーニ首長
　主義：中立
　所有惑星数：1

ここは、銀河英雄伝説でいうところの、フェザーン的な位置づけ。中盤辺りまでは中立国家なのである。実質的には人類文明圏の中心であり、アプサラス星単独でも経済力は地球の3〜4倍はある。ただ、支配惑星の少なさが災いして、最後まで生き残る事は稀。マフィアのボスが支配しているのだが、見た目がセニョリータ・グランディスみたいな赤毛のお姐さん。加えて、有能な部下二人と来たらもう（笑）。クローネ姐さん、別名ドロンジョ様でもいいですか？
　
　
　
アガスティア行政区

　主星：アルファケンタウリ星系アガスティア
　元首：サティーラナ・ジャナンタ総督
　主義：保守
　所有惑星数：6

地球連邦という強大な後ろ盾を得ながらも、中心に領域がある事が災いして滅亡するのが毎度のパターン。初手から好戦的に各個撃破してライバルを減らしていけば、どうにかなりそうな気がするのだが、やはり地球の一行政機関であるというスタンスが足枷となり、上手く立ち回れないのだろう。

ISBN:4047137588 コミック 滝本 竜彦 角川書店 ￥588
すべてがダメ。ノーフューチャー漫画
カードローンや年金滞納、厳しい現実から全力で逃避する佐藤君。山崎は難病の少女に寄付するためエロゲー制作に精を出すし、岬ちゃんはニセ自分史を捏造するし、ダメム?ド全開のヒッキー漫画最新刊!!

どんどん原作から離れていく。隣同士のキモオタヒッキーコンビ、エロゲーで一発当てようとするが、駄目主人公のほうがテキスト書かないから完成せず。どちらかと言うと、隣に住んでいる駄目男よりも、主人公のほうがさらに駄目人間。頭までおかしくなってきて、自殺寸前まで行ってしまう。

ヒロインのほうは、父親から虐待を受けていたというのが真っ赤な嘘だったという展開に……。なんで金持ちの娘に設定変更されているんだ？　色々な意味で、痛くなってきました。

またしても、更新が滞りがちなのは、コレが原因でした。

Almagest -Overture-

製作者様　HP入り口はここ
http://www.ksky.ne.jp/~mutsuki/

Almagest -Overture-　ゲームの概要はここ
http://www.ksky.ne.jp/~mutsuki/almagest/overture.htm

ダウンロードはここで！
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/game/se361924.html

むつきみかつ氏が製作した近未来SFシミュレーションです。テキストやイベントもボリュームあるし、これでフリーゲームなのが信じられない。かなり完成度が高いです。各勢力の思惑が複雑に絡み合っていて、一筋縄では目的を達成出来ません。これで、もう少しマップが広かったら、シンプル2000シリーズあたりで売っていても不思議ではない。というか、これで「シュヴァルツシルト」くらいマップが大きかったら、シンプル2000シリーズで売っていても買います！

人類が太陽系の外まで版図を広げた近未来。殖民星系で起こった動乱により、地球圏が求心力を失いつつある時代のお話です。地球統一連邦政府が支配していたのだが、資源が枯渇して一方的に搾取するだけとなった地球と、資源の豊富な殖民星系の対立が鮮明となり、やがてイリアスの悲劇が起きる。

人類文明圏は、ソル星系、αケンタウリ星系、イザナギ星系、ロゼッタ星系、セレスタイト星系に拡大し、イリアスの悲劇以降は地球統一連邦から各地が分裂した状態となっている。各勢力は、地球寄りで地球圏に属する行政機関であるとする保守派と、独立を求める改革派、それに中道が存在する。あと、世界の中心となった場所に、ドロンジョ様が支配する中立地帯もあるんだけど（笑）。

目的は、再び世界に秩序を回復される事である。武力による完全制圧か、全勢力と同盟を締結する事により、エンディングとなるのだが、これが簡単ではないのだ。弱小勢力だと地球を相手に戦うなんて無理だし、かと言って、主義が異なる勢力とは容易く同盟を結べない。マップは小さいけど、絶妙な配置で星や要塞、各勢力が存在するので、やり応えは大きいです！

まだメインシナリオやエディト機能が公開されていないので、更に向上する！　今後に期待大！！
　
　
　
評価：90点
購入価格：フリーゲーム

無料で遊ばせてもらっているので、評価高め。シンプルシリーズで売っていても80点くらいはつけると思う。クソゲーばかり出しているメーカーは、是非、見習ってもらいたいものである。

ISBN:4000280724 単行本（ソフトカバー） 清水 真砂子 岩波書店 ￥1，050
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第2巻。アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。青年ゲドは、平和をもたらす腕環を求めて暗黒の地下迷宮へおもむき、巫女の少女アルハと出会う…。

邦訳ではゲド戦記というシリーズ名になっているけど、本当はアース・シーという世界そのものが舞台であって、ゲドが主人公という訳では無いらしい。

今回は、神殿の地下迷宮に祀られている、古き名も無き者に仕える巫女に選ばれてしまった少女が主人公。だがカルガド帝国が諸島を統一してからは、大王が権勢をふるい、神殿の威信は失われつつある時代となっている。単調な毎日を過ごす巫女アルハは、神殿地下に広がる大迷宮の探索に熱中する。そんなある日、西方から来た魔術師が神聖な迷宮内部に侵入しているのを見つけてしまい、扉を閉ざして監禁してしまうのである。

囚われた魔術師こそ、影との戦いに勝利し、今では竜王となったゲドである。ゲドと関り影響を受けるアルハは、次第に自らに疑問を抱き始め、ついにはアルハである事を捨て去るのだ。名前を捨て、産まれた際に得た本当の名前に戻ったテナー（アルハ）は、ゲドと共に西を目指す事になるのだ。

DVD バンダイビジュアル 2005/07/22 ￥6，300
迫力のバトルアクションで話題の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のシリーズ第6弾。休暇を与えられたミネルバのクルーたち一行。ぼんやりと海岸沿いを歩いていたシンは、崖から少女が落ちるのを目撃するが…。第21話から第24話まで、全4話を収録。

なんか、調子よく借りられ始めた。

グフが出てきた。しかも、「ザクとは違うのだよ、ザクとは！」という名台詞まで出てきた。もう、笑いを抑える事すら出来なかった。何これ……。そこまでギャグにしなくてもいいじゃないか。酷評される訳だ。で、新しいキャラ出てきたらすぐに死んじゃって……。あの、感情移入どころか、これでは名前を覚える暇すら無いんですけど。

ハイネ・ヴェステンフルス、出てきてすぐに死亡。ヴェステンフルス＝西川。ハイネ＝灰猫（Luis-Mary）。まさに西川専用キャラだな。西川本人が忙しくて声入れる時間が取れないから、さっさと殺してしまったとかじゃないだろうな！？　使い捨てキャラにしても、これは酷すぎるんじゃないのか？

DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006/10/20 ￥1，500
ハーバード大学奨学金入学を狙う物理学オタクの秀才ケーシー（ミシェル・トラクテンバーグ）は、フィギュアスケートと物理学的観点からとらえたレポートを執筆すべく、（キム・キャトラル）の下でフィギュアを習い始め、いつしかその魅力に取り付かれていく。しかし、カタブツの母（ジョーン・キューザック）はそんな娘の心境の変化に反発し…。
ディズニー映画ならではの夢物語を気持ちよく見せてくれるスポーツ映画の佳作。ヒロインをめぐる周囲の友情や恋、そして確執などもほどよい塩梅で前向きに進んでいくのがリアリティを越えて心地よく、何よりもフィギュア・シーンそのものが魅力的に撮れているのがいい。M・トラステンバーグは本作のためにフィギュアを猛特訓したというが、やはりあちらの若手女優は芯が太い。K・キャトラルとJ・キューザック、2大名女優の共演も作品の厚みに大いに貢献している。劇場未公開作なのが、実にもったいない限りだ。

物理学オタク少女が、世界最高峰のハーバード大学奨学金入学すら蹴って、本来は論文研究の一環であったフィギュア・スケートにハマっていく。天は二物を与えた！　物理学も天才だが、スケートの才能もあった！！

肝心のスケート・シーンが「チアーズ」や「ドラムライン」辺りと比べて迫力に欠けるのは残念。やはり、スケートのプロが実演したのではないから、限界があったのかもしれない。映画のために猛特訓して、ここまで滑れるようになっただけでも大したものではあるが。

DVD バンダイビジュアル 2005/06/24 ￥6，300
シンの活躍により絶体絶命の危機を乗り越えたミネルバは、カーペンタリアへと向かうことになった。一方オーブの代表首長であるカガリは、ユウナ・ロマ・セイランに結婚を迫られていた。二人の結婚は、不安定な情勢下にあるオーブの結集のために必要不可欠であると・・・。ユウナの言葉にカガリは悩むのであった。

ああ、随分とご無沙汰している。もうストーリー忘れてきたよ。この作品も、酷評されまくりの割には、いつでも誰かが借りているので、なかなか先に進めません……。本当は、人気あるんじゃないのか（笑）？
　
　
過去の物語を纏める総集編はいらない。前作にもあったけど、それ一話分無駄になるだけだから、必要ないと思う。観ていてもつまらないし、過去のシーンを繋ぎ合わせて再利用する事で、制作費を浮かせているのか？

なんとなく、この作品が酷評される理由が見えてきた。
それにしても、量産型ガンダムみたいなのは弱いな。

ISBN:4901978411 単行本 加地 尚武 ぺんぎん書房 ￥1，418
御厨家はごく平凡な家族。父・象山は錬金術師、母・典子は呪い専門の魔女、高校受験が気掛かりな一人息子の恵は、世界に6人しかいない偉大な魔法使いだ。そして、もっと気掛かりなのが、同居している飛びっきりの美少女2人…天才的な上級魔女の大場エリカと、元ホムンクルスの十川アナである。ところが平穏な彼らの生活の背後では、世界支配を目論む恐べき陰謀が進んでいた。

前作と比べて薄くなってしまった。薄くなった分、内容も薄くなっているのが残念。まぁ、前作は詰め込みすぎてゴチャゴチャだったので、贅肉が削ぎ落とされて良かったと言えるのかも知れない。今回は、電脳世界内部から世界を支配しようとする敵と対決。魔法が効かない厄介な相手なのだが、最強にしてヘタレ少年が頑張ります！　

それにしても、素材は悪くないのに、話の練り具合が微妙ですな。もう少しメリハリがあれば良くなると思うのだが。

ISBN:4898150810 単行本 鶴見 俊輔 リトルモア ￥1，050
言語学者として研究を続ける一方、ベトナム戦争以降、アメリカの外交政策を批判する活動を一貫して続けているノーム・チョムスキー。2002年3月から5月に行われた、講演、Q&A、インタビューを収録。

ノーム・チョムスキーって有名だし、なんとなく雰囲気だけで米帝国主義の先鋒かと思っていたのだが、どうやら反逆者のようだ。そんな危険な事を書いて大丈夫なのか？　CIAとかNSAに暗殺されても知らないよ。

それにしても、どこが最強（最凶？）のテロ国家かという事がよく見えてくる。悪の枢軸がイラン、イラク、北朝鮮だとしたら、正義の枢軸はアメリカ、イギリス、イスラエルって感じであるな。

特にアメリカとイスラエルは、その業績において大いに讃えられるべきであろう。なんと言ってもジュネーブ条約違反という点において、栄光ある第三帝国と同列の存在となっているのであるから！

ハイル・ブッシュ！　ジーク・ハイル！！
ブッシュラー総統、ばんざーい！！

そろそろ日本も気をつける時期ですよ。敵側から見たら正義の枢軸に追随するテロ支援国家ですからね。アメリカは防衛失敗、イギリスは防衛成功、さてさて、日本で行われる大規模テロは防衛する事が出来るでしょうか？　この脆弱な国の防御力で耐えきれるか、乞うご期待！！　

ISBN:4901978160 単行本（ソフトカバー） 加地 尚武 ぺんぎん書房 ￥1，575
錬金術師の御厨象山、妻で魔女の典子、一人息子の恵の一家はどこにでもいる平凡な家族だった。そこに時を同じくして新しい同居人が増えることになる。象山が作ったホムンクルスのアナと、上級魔女の美少女・大場エリカだ。そして、その時から平和な日常は崩れ、世界の存亡を左右する巨大な異変が始まった。

表紙に釣られて「図書館のキス」を借りてみたら、実はそれが2巻目だという事に気づき、慌ててコレを探してきた。最近は、シリーズになっているのに番号が振られていないから、解り難くて困ります。

サブタイトルの「錬金術師の息子」から推測すると、最近流行りの錬金術師物に思えるが、実際には魔術師物。錬金術師なのは、主人公の父親だけなのだ。

世界大戦後、強力な魔術師により世界が管理されるウィザード体制となった、別の地球で繰り広げられる物語。人々の一部は魔法が使えるようになり、別の一部は存在自体が魔法となり、その他大多数は何も使えない普通の人間として暮らしている地球。

中級魔術師の母と、錬金術師の父を持つ主人公は、ちょっとエッチで、勉強も出来ない、魔法も使えない、運動神経も無い、見た目も二枚目じゃないという、喪男である。そんな駄目な息子を見た父親は、錬金術で彼女を造ってしまう。冗談で合成してみたら、本当に生き物が出来てしまって、造った本人もビックリ。そんな家族の元に、トップクラスの上級魔術師が修行のためにホームステイする事になる。最初は駄目男だった少年は、騒動に巻き込まれているうちに、とんでもない力を付与されてしまう。

ちょっとラノベ臭いけど、まあ普通に読める。ただ、話が盛り上がっている途中で作者が出てきて水を注すのは如何なものか。一気に物語から醒めてしまうので勘弁して欲しい。