2010年2月4日 アニメ

何の目的もなくただ漠然と生きている平凡な高校生・山本陽介(市原隼人)は、ある時、美少女・雪崎絵理(関めぐみ)と出会い現実とは思えない光景を目にする。唸るチェーンソーを振り回す大男が空から降ってきたのだ!颯爽とナイフを投げ立ち向かっていく絵理。立て続けに投げたナイフが心臓に命中するが、チェーンソー男は再び空のかなたに飛んで消えてしまった・・・。陽介はバイク事故で死んだ親友の能登(三浦春馬)へのライバル心から『彼女を守ってかっこよく死ねるなら最高だ』と考え絵理のサポートを決意する。目的のない青春の日々を埋めるかのように夜な夜な不死身のチェーンソー男との戦いに没頭していく二人。少しずつ距離が近づいていく二人だが、次第に強さを増すチェーンソー男。それは何故なのか?そしてこの戦いの意味は?チェーンソー男の正体は?そしてついに、最終決戦の時が訪れる・・・。

なんだこれ!? 知らない間に映像化されているじゃないか。しかし、題材がラノベっぽいだけに、きっとペラい内容なのだろうと期待せずに観る。

ある晩、平凡なヘタレ少年が公園で出会った女子高生は、空から襲いかかってくる謎のチェーン・ソー男と戦う戦士だった!? 特撮を効かせれば効かせる程、どんどんペラい感じに浮いてしまうのは何でだろう。内容自体が大したことないので、どうアレンジしても良作にはなり得ないよなぁ。

これは実写よりも、アニメ化のほうが似合うんじゃなかろうか。とりあえず、雪崎絵理役の関めぐみは可愛かった。
映画化、テレビドラマ化もされた第4回『このミス』大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』は累計320万部突破、続編の『ナイチンゲールの沈黙』も140万部を突破し、驚異の新人と謳われる海堂尊。彼の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です! 今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。

シリーズ四作目。これと三作目の間に、「螺鈿迷宮」が入っているのか。出来れば順番に読みたかった。

このシリーズは、三作目の「ジェネラル・ルージュの凱旋」がピークになっていて、この四作目はいまいち盛り上がりに欠けるなぁ。癖の多い魑魅魍魎と対峙させられる田口は、あまりにもやる気がないし。

しかし、現在の疲弊して瓦解寸前の医療に対する危機感はよく現れていると思う。ここまで医療後進国では、先進国だと豪語するのは分不相応なのではないのか? 国民の事なんて何にも考えておらず、ただ省益ばかり求めて暴走する厚生労働省は最悪だ。
高階病院長の特命で、速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師と厚生労働省のロジカル・モンスターの登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。切り捨てられゆく不良債権部門・救急医療を守る男の闘いと、医療の理想と現実をダイナミックに描き出した傑作エンターテインメント。

調子良く、そのまま3作目も借りる事が出来たのだが、その分、後で纏めて不幸変換されそうで怖い。

三作目だけど、続編じゃなくて、前作の「ナイチンゲールの沈黙」と時間軸が重なっている。内容面も重なっている部分が多いので、同じ話を別視点で読んでいるような気になって来る。

ジェネラル・ルージュと呼ばれる、救急救命の凄腕医師。しかし、彼が業者から賄賂を貰っているという匿名の内部告発が届き、田口に余計な仕事が回ってくる。それにしても、速水は将軍なのに、田口は行灯扱いなのが(笑)。

救急救命と小児は、赤字垂れ流しで崩壊寸前。他の病院では死体のまま終わる案件も、ジェネラル・ルージュがいるので死なないし、蘇生するし、病床は足りなくなるしで、大変な事に。

今回は、規則や文章だけ捏ね繰り回して、何の役にも立っていないDQN医者がムカツク。人の命を救う医者よりも、鼻糞ほじりならが糞の役にも立たない論文でも書いている奴等のほうが上に見られる三流国家だけに、こういうDQNが跳梁跋扈するのだろう。規則原理主義者って、性格が悪過ぎる。

軋みながら瓦解している日本の医療現場が妙に生々しく描かれている。一体、誰かこんな破壊工作をしたのだ? 厚生労働省の馬鹿役人か!? だいたい、寝る時間も無く人命を救助したり、子供を守ったりする医者よりも、爺さん婆さんのお喋り相手をしている町医者のほうが、楽で給料高いというのは理解できない。

日本って、医者に限らず楽な仕事ほど休みと給料が多くなるという、摩訶不思議な国だよね。現場を見ずに机上の空論捏ね繰りまわす馬鹿だらけだし、ジェネラルが辞表出しても仕方が無いよなぁ。
東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。

2作目も借りられた。今まで予約殺到で見かけなかったのだが、ようやく一巡したのだろうか? 


眼球に発生する癌や白血病で死にかけの美少女。そして、肝臓をやられて瀕死の歌姫。病院だけに、患者だらけだけど、やるせない。眼球摘出手術を受けなければ助からない少年の親は最低人間だし、殺人事件まで発生してストーリーがごちゃごちゃしすぎ。

白鳥の活躍も少なめだし、超能力ネタがあるから、オカルトかSF扱いされてしまい、純粋なミステリーを期待していた人からブーイングされている。超能力は未来技術じゃなくて、もっと普通の素材で良かったんじゃなかろうか。

奇麗事だけで現場は回らないかもしれないが、自分の権利ばかり主張して、仕事もサボるし、全く役に立っていないDQN医者が一人出てきて、とてつもなくムカツク。人数合わせにすらなっておらず、最後は放出されてしまうが、これは当然だろう。こんなのはいないほうがマシである。医者どころか、社会人としても失格。
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

予約待ちがエラい事になって諦めていたのだが、ようやく読めた。元から人気があったところに、映像化されてしまったからね。

一作目だからか、文章が安定しておらず、出だしは気になったのだが、物語に引き込む実力はすでに備わっているので、途中から勢いに乗って読み進む事が出来た。

バチスタ手術を行うチームで、三例続けて術中死が発生。難易度が高い手術なので、今までの成績を考えれば、不幸が偶然重なっただけとも思えるのだが、病院長は何か原因があるのではないかと疑い、神経内科教室の万年講師に内部調査を押し付ける。

万年講師の田口が面白いキャラであるかのように宣伝されていたが、野心が少ない点以外は、別に普通じゃないか。むしろ、厚生労働省から来る白鳥のほうが……。展開と結末は地味な感じだけど、脇役までキャラ立ちはしっかりしている。主役よりもキャラ立ちしすぎなヤバい人がいるけどね。
まだ読んでいない人はすぐ、すでに読んだ人はもう一度、読みたまえ!「宇宙軍大元帥」野田昌宏がズバリ教える、SF読書の傾向と対策。海外SF50冊を厳選し、詳細な解説を加え、SF読書の無限の楽しみを名調子で語りつくした、これぞSF読書案内の決定版!

今は亡き宇宙軍大元帥、野田昌宏が薦めるSF50冊。サンリオSF文庫みたいなレア・アイテムは入っていないので、頑張ればどうにかなるレベルのものなのだが、結構古い物が多いので厳しい。近所の図書館は新しいので、古い年代の蔵書が無いんだよね……。

気になっていた本は、ますます読みたくなり、気にならなかった本も読みたくなり、困った状態に。エドガー・ライス・バロウズなんて図書館に無いじゃないか。品切れ絶版だし、新古書店でも並んでないじゃないか。プレミアムついたボッタクリ価格のものを買う気にはなれないし。

とりあえず、50冊のうち、読んだのは「タイムマシン」「宇宙船ビーグル号」「夏への扉」「九百人のお祖母さん」「世界の中心で愛を叫んだけもの」「愛はさだめ、さだめは死」「大いなる旅立ち」の、僅か7冊という結果が。これでは、まだまだSF者とは言えませぬな。


50冊は以下のとおり。

01 『月世界へ行く』 ジュール・ヴェルヌ
02 『タイム・マシン』 H・G・ウェルズ
03 『火星のプリンセス』 エドガー・ライス・バロウズ
04 『大宇宙の魔女』 C・L・ムーア
05 『宇宙のスカイラーク』 E・E・スミス
06 『時のロスト・ワールド』 エドモンド・ハミルトン
07 『火星年代記』 レイ・ブラッドベリ
08 『われはロボット』 アイザック・アシモフ
09 『宇宙船ビーグル号』 A・E・ヴァン・ヴォクト
10 『幼年期の終り』 アーサー・C・クラーク
11 『人間以上』 シオドア・スタージョン
12 『火星人ゴーホーム』 フレドリック・ブラウン
13 『虎よ、虎よ!』 アルフレッド・ベスター
14 『地球人のお荷物』 ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン
15 『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン
16 『タイム・パトロール』 ポール・アンダースン
17 『ゲイルズバーグの春を愛す』 ジャック・フィニイ
18 『ソラリスの陽のもとに』 スタニスワフ・レム
19 『恋人たち』 フィリップ・ホセ・ファーマー
20 『地球の長い午後』 ブライアン・W・オールディス
21 『猫のゆりかご』 カート・ヴォネガット・ジュニア
22 『デューン 砂の惑星』 フランク・ハーバート
23 『ジョナサンと宇宙クジラ』 ロバート・F・ヤング
24 『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス
25 『バベル-17』 サミュエル・R・ディレイニー
26 『光の王』 ロジャー・ゼラズニイ
27 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』 フィリップ・K・ディック
28 『闇の左手』 アーシュラ・K・ル・グィン
29 『リングワールド』 ラリイ・ニーヴン
30 『九百人のお祖母さん』 R・A・ラファティ
31 『世界の中心で愛を叫んだけもの』 ハーラン・エリスン
32 『ヴァーミリオン・サンズ』 ヴァーミリオン・サンズ
33 『ストーカー』 A&B・ストルガツキー
34 『夜の大海の中で』 グレゴリイ・ベンフォード
35 『ノーストリリア』 コードウェイナー・スミス
36 『愛はさだめ、さだめは死』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
37 『ゲイトウェイ』 フレデリック・ポール
38 『無伴奏ソナタ』 オースン・スコット・カード
39 『竜の卵』 ロバート・L・フォワード
40 『いさましいちびのトースター』 トーマス・M・ディッシュ
41 『銀色の恋人』 タニス・リー
42 『ソフトウェア』 ルーディ・ラッカー
43 『ニューロマンサー』 ウィリアム・ギブスン
44 『蝉の女王』 ブルース・スターリング
45 『ハイペリオン』 ダン・シモンズ
46 『銀河おさわがせ中隊』 ロバート・アスプリン
47 『凍月』 グレッグ・ベア
48 『ジュラシック・パーク』 マイクル・クライトン
49 『ヴァーチャル・ガール』 タニス・リー
50 『大いなる旅立ち』 デイヴィッド・ファインタック

第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリーを収録。

受賞作を読んだ時は、直木賞レベルという点において不満が残ったが、続編は明らかにパワーアップした感じである。長編ではなく、短編が七つとなっている。時系列としては「まほろ駅前多田便利軒」の続きだけど、番外地だけに、続編というよりは番外編となっているような感じ。

多田と行天が主役ではなくて、他の登場人物に絡んで登場するだけの話もあり。少年から老婆まで、様々な人物が二人と絡んで来る。行天に秘められた過去が明かされないままなので、まだ続きが出そう。
この国が産みおとした子どもたちによる、この国にしか起こりえない少年犯罪。リアルで残酷な殺人描写とグルーヴ感あふれるクールな文体に、全選考委員が不快な絶賛をおくった、22歳の戦慄の問題作。第37回文芸賞受賞作。

第37回文芸賞受賞作。

幼女を嬲り者にした挙句、殺害したビデオを観て影響された、帰国子女の馬鹿青年達がキ印となる。自分も殺されたいと影響された馬鹿が、殺してみたいと思った馬鹿に殺害されてしまう、とてつもなく不快な内容だった。

なにこれ? 公明党は秋葉原を巡回している場合じゃないだろう。架空の幼女の人権を守りたいなら、まずはこういう作品を選んだ文芸賞と、河出書房新社を弾圧してみてはいかがだろうか。エロゲー批判をしている民主党のファシスト議員、円より子も、まずはこういうのから弾圧してみたら?

この国は馬鹿だらけなので、名前さえ良ければすぐに騙されるからね。
「改正児童ポルノ法案」という名の言論弾圧法案。
「人権擁護法案」という名の、人権弾圧法案。
「障害者自立支援制度」という名の、障害者自滅支援制度。
「派遣労働法」という名の、派遣奴隷法。
「後期高齢者医療制度」という名の、後期高齢者弾圧制度。

とりあえず、全体主義政党が大敗した今は安全でも、また政権が変わったタイミングが危ないだろうなぁ。

私も、もし議員になった日には、日本しあわせ法案という名前で恐怖の独裁法を通して、日本帝国終身大統領として悪逆の限りを尽くしたいと思います!
あれ? 何でこんなのがあるんだろう。きっと、キャラ・デザインがみさくらなんこつで、ブックオフで投売りされていたからだろう。

「未来にキスを」というのは、エロゲーらしいけど、見た事もやった事も食べた事も無いのでわかりません。公式ファンブックというよりも、むしろ、みさくらなんこつファン用ブックなのではないかという内容。
原作者のクリストファー・パオリーニは、わずか17歳でこの物語を書き上げ、その後、世界中でベストセラーを記録。満を持しての映画化だったが、期待にこたえるには、やや物足りない仕上がりになってしまった。舞台は、美しくも過酷な自然を擁するアラゲイジアという帝国。農場で暮らす17歳の少年、エラゴンが、森の中で見つけた青い卵を孵化させる。生まれたのは、翼を持った雌のドラゴン、サフィラ。邪悪な王によって滅ぼされた伝説の「ドラゴンライダー」を復活させるため、エラゴンの大冒険が始まる。

読もうと思っていたら、映画化の影響で予約が殺到。すっかり読む気を失ってしまったので、原作は未読。映画化はされていたものの、あまり良い評判を聞かないので、これもハズしたかなと思い、さほど期待せずに観る。

帝国による圧政→何処にでもいそうな少年が拾ったのはドラゴンの卵→ドラゴンに乗って、反乱軍と戦う。なんというか、この手の物語はもう見飽きた。

うーむ、原作を知らないだけに、比べようが無いのだけど、映画単独で観た限りでは、少し残念な感じの微妙作。どこがどう悪いのかよく分からないけど、何かが足りない。シーンひとつひとつが駆け足なのに、なんとなく間延びしてダラダラ続く感じ。例えるなら、味が薄くて伸びるのが早過ぎる、微妙な味わいの麺類を食べた時のような気分。

映像も設定も頑張っているのに、ネタとしか思えない駄作に近い、ペラい感じがするのは何でだろう……。

 

2010年1月28日 ???

へんな判決

2010年1月28日 読書
世界中のとんでもない訴えと判決の集大成。世界のとんでも判決集。

へんな判決が下される前に、まず訴え自体がへんすぎる! 世界には、頭のおかしい人がたくさんいるね。さすが訴訟大国だけあって、アメリカが一番おバカな感じである。もう、金をむしり取るために無理やりやっている感じ。クレーマーどころではないよなぁ。

セックス中毒になったのは、ケーブルカーで頭をぶつけたせい。→セックス中毒は、ケーブルカーが原因。市は賠償金1020万円を支払え。(カリフォルニア州)

47年間、たばこを吸い続けたせいで、肺がんになった。→たばこ会社は31億円を原告に支払え。(ロサンゼルス市)

飲酒運転の車に追突され、同乗していた子どもがヤケドした。車を頑丈につくらなかった自動車会社のせいである。→自動車会社は1300億円を支払え。(ロサンゼルス市)

無茶苦茶な難癖つけて、1300億円も貰えるのか!? さすが訴訟大国だけあって、頭のおかしい判決が多すぎる!
 
 
お金絡みだけじゃなくて、おバカな訴えも多いけど。

歯磨きをすると、歯ぐきが赤くなる。これは人類滅亡を狙った陰謀に違いない。→根拠に乏しいので、訴えを棄却する。(イリノイ州)

大工さんが全裸で仕事をしている。なんとかしてほしい。→「性的な快感を求めていなかった」ので無罪。(オークランド市)

父親が、義理の息子を犬小屋で生活させた。→父親も犬小屋で1ヵ月間服役しなさい。(テキサス州)
 
 
人間だけが被告じゃない! クマまで訴えられたりして、笑える。

ハチミツを盗むクマを逮捕してほしい。→クマは35万円支払え。ただし野生のクマなので、国が代わりに支払うこと。(マケドニア)
 
 
クマが訴えられたと思ったら、ウサギが訴えたりする事も。

ゴルフ場が建設されると我々が絶滅するので中止してほしい(原告=ウサギ)。→ウサギは原告になれない。よって、本件は棄却する。(鹿児島県)
 
 
うーむ、こうやってみると、動物絡みの裁判でも、日本人はユーモアが足りなさすぎるよね。
 
 
 
ゴミ捨て場の新聞を持ち去った。→7人が無罪(リサイクルだから)、5人が有罪(泥棒したから)。(山口県、東京都)

同じ事をしているのに、担当する裁判官によって有罪無罪が決まるというのは、法治国家として失格だろう。今現在でも、ギリギリな裁判で、都心部だと死刑になるのに、東北地方だと無期懲役だったりして、ものすごく不公平だしな。はやく法治国家になろうよ、日本さん……。
 
 
 
1日で、強盗、ひき逃げ、傷害……。覚醒剤のせいなので無罪だ。→無罪。覚醒剤により心神喪失状態であったため。(岐阜県)

これなんて、無茶苦茶だよなぁ。さすが法治国家じゃなくて放置国家日本クオリティ。つまり、殺人や強姦や強盗をしたい人は、実行する前にまず覚醒剤を服用しろという事ですねわかります!!!1 

なんというか、アメリカのおバカ判決はネタとして笑えるものが多いけど、日本は法曹の常識がおかしいだけで、全く笑えないものが多い。
 
 
 
結婚した男女が、たまたま生き別れた双子だった。結婚を無効に。→近親結婚なので、結婚は無効である。(ロンドン市)

これ何て「僕は妹に恋をする」!? 小学館から出ている少女マンガよりも、現実にある事件のほうが凄いな。
 
 
 
すべての災いは神様の責任である。災いをなくすように裁判所から神様に命じてほしい。→被告である神様が出廷できないので、裁判を開けず。(ネブラスカ州)

ついに神様まで訴えられる時代となったか。この世界は狂いすぎている。でも、災いの責任は取ってもらいたいところ。出来れば、責任を果たさない無能な神を死刑にして欲しい。


神様はきっと完全無欠に公平な人格者で、強いものにも弱いものにも、お金持ちにも貧乏人にも、ただ平等に見守るだけで決してどちらか一方をえこひいきして手を差しのべるなんてことはしないんだ。なんて有難い神様なんだろう。死んじゃえ(キーリ)

身も心も、すぐそばにいるとやっと実感できる、と思えてきた二人。強がりなサクラが、ハヤブサに甘えてきた。しかし、二人には残酷な運命が、待ち受けていた。ウラナリ、大好き、ありがとう。そして、さよなら、ウラナリ。感動の最終巻。

「感動の最終巻」と書かれているが、感動どころか、裏切られた気分でいっぱいだ。話の雲行きが怪しかったのだけど、やはりヒロインがやばい病気で、どんどん弱体化して行く。

「BOYS BE…」な表紙で釣っておいて、なんで安易に病気物に変貌させるのか。普通に「BOYS BE…」的な青春物でいいじゃないか。病名は同じじゃないみたいだけど、あれ? これなんてセカチュー? 「BOYS BE…」でも若干、BAD ENDは存在するけど、ここまで可哀想な結末ではなくて、「もうあの日の空ではなかった」とかいう終わりだしね。これは、空そのものが暗闇に包まれて救いが無いじゃないか……。

最終巻開始直後にネタバレしているので、あえてミスリードしているのだと僅かな期待に賭けるも、捻りも何にも無く、直球攻撃そのままだった。「BOYS BE…」を遙かに凌駕するBAD ENDに、全ウラナリが泣いた! 児童小説なのに、なにこの後味の悪さは……。

これが実話なら許容範囲だけど、安易に病死ネタを使ってお涙頂戴しようというのは、邪道だと思う。とりあえず、もうサクラを超える相手は出現しない気がする。人生において、何度も天使が舞い降りる事は稀有である。

ハンドボール部で、頭角を現し、恋にも命を懸け、当然、競争相手も増えてきた。そんなモン、蹴散らせ、蹴散らせ!やっと、ハヤブサも男になった。全てに勝負を賭けろ!「ウラナリ」シリーズもいよいよ終盤。ハヤブサとサクラの仲も急進展。

サクラの受験時に出てきた嫌な感じの男がライバルとして登場して来た。相手のフジもサクラを狙っているらしく、やたらウラナリを敵視して来る。

父親も、ハンドボール部顧問の先生とデキていて、それを部員に知られたものだから、とても険悪な雰囲気に。さらに、離婚した母親が身篭るも、悲しい事に。なんか、嫌な事だらけだね。

そして、ヒロインも体が弱くなって、話の雲行きが怪しい。
サクラは中学を卒業したら、それまでの自分の殻に閉じこもりがちな「自分」とは、訣別する決意をした。そして「新たな自分」を作り上げるべく、東京の高校を受験し、めでたく合格。そして憧れの女子寮生活をすることになった。ところがサクラをつけ狙うストーカーが現れた。その男が、どうもサクラもよく知っているあの男に思えてならない……。

卒業シーズンとなり、ついに上京するサクラ。今回は、サクラによる一人称視点が混ざってくるので、ウラナリは主人公の座を半分奪われてしまった感じ。

上京直前に、同級生から告白されるも、自分の事で頭がいっぱいになっているサクラは、冷たく切り捨てる。ウラナリすら、離別の手紙みたいなのを送られてヘコみ、悶々としているからね。

サクラの引越しや新生活に連れ回される気満々だったウラナリは、春休みが暇になり、ギターをしたり、数少ない友達とハンドボールの練習をしたり、一人でボートに乗ったりと……。一人でボートは羞恥プレイすぎる! さらには、密かにサクラを見に行ったり、後を追いかけたり、住んでいる女子寮まで行ったりと、ストーカーっぽくなる。

そこへ、サクラが謎の無言電話で怯え始めるという展開に。何者かがストーカーとしてサクラに付きまとい、監視し始める。となれば、これはもう「犯人はウラナリだ!」と思わせておいて、実際はミス・リードを狙っているわけですねわかります!

ヤング・アダルトだから最後までは行かずに済むけど、結構際どい状況まで追い込まれてしまうな。ストーカーがキモすぎる。こういう馬鹿は死ねば良いのに。

ウラナリ、北へ

2010年1月26日 読書
ハヤブサの母親とサクラの父親が再婚。サクラは、母親と新しい父親と弟と長野の茅野市に住む。ハヤブサは父親とうまくいかず、サクラを尋ねて家出をするが、彼の知らない「サクラ」がいた。―中3のサクラとハヤブサには、北風がいつもより堪える秋です。累計2000万部の人気漫画「BOYS BE…」の原作・漫画家コンビが描く、ほろ苦い青春小説、第2弾。

ストーリーとしては、一冊目よりも地味な感じ。フラグ立ちかけなのに、ヘタレ主人公が一線を越えていけないもどかしさは、いかにもBOYS BE…クオリティ。

主人公は内部進学が際どいラインなのだが、ここで波乱万丈展開になるのかと思いきや、予定調和なのが残念。では、ヒロインが密かに同じ学校に入るのかと期待するが、当初の予定通り、難関私学を受けてしまう。なんだ、クラスメイトになったりはしないのか。

何でヒロインが受ける私学のほうが、主人公のいる国立より難関なのかと思っていたら、国立のほうが偏差値は高いけど、小学校から入っているので成績が良くなくても内部進学で何とかなっているというオチだったんだね。

日本って、最初に勝ち組になった奴が、延々と勝ち続けるシステムだからなぁ。私立大学だって、内部進学が金持ちの馬鹿だらけな分、一般入試を絞って偏差値の底上げをするという、嫌な仕組みになっているしね。

主人公が国立校内部進学、ヒロインも難関私学合格と、何事も起こらないままなのだが、サクラの母親が上京に反対しているらしく、「サクラサク」が「サクラサケズ」に!?

自分の父親が学校の先生を家に連れ込んでいる現場を目撃してしまったウラナリ少年は、怒った勢いで家出し、サクラのいる長野へと向かう。「メガミコニシズム」というメールを気にして長野まで来たものの、再開したサクラに、いきなり蹴りまくられるという、それ何て猟奇的な彼女?

その後、一緒のホテルに泊まるものの、何にもないというのが、やはりBOYS BE…クオリティ。向こうからくっ付いて来ているのに、クララどころかフラグも立たないなんて、なんというヘタレ。もったいないお化けが百鬼夜行の行列くらい出た。児童書なんで、大人味になる展開はご法度なので、仕方ないけどね。

ウラナリ

2010年1月26日 読書
累計2000万部のラブコメ漫画「BOYS BE…」のゴールデン・コンビが、『甘っ辛い青春小説』を引っさげて、YA!に殴り込んできた!! 176センチの52キロ。「アンガールズ」みたいなハヤブサが、中3になってから、ハンドボール部に入るという。実にマイナーでキモい奴だ。そんなハヤブサを、「ウラナリ!」といってガンを飛ばす女が現れた。彼女が、サクラだった。

「BOYS BE…」な表紙に釣られた。

主人公のウラナリはともかく、ヒロインのサクラが強烈すぎる。見かけに似合わず暴力女で、まるで猟奇的な彼女みたいではないか。冒頭から、いきなり見ず知らずの美少女に殴り飛ばされる哀れな少年。

ヘタレ設定なのかと思いきや、中三という中途半端なスタートなのに、ハンドボール部にスカウトされてしまい、最上級生なのに進入部員という妙な事になる。そのまま暫く、スポーツ小説と化し、謎の暴力ヒロインは、なかなか再登場しない。

夏休みになり、ようやく出てきたと思いきや、父が不在の家に上がりこみ、プチ同棲みたいな展開に。サクラは、遠い親戚だと言い張るのだが……。

うーん、いろいろな部分で、あまりにもお約束すぎるストーリー進行なのが、あざといなぁ。中学生が読んだら、素直に楽しめるのかもしれないが。

ちなみに、主人公のほうは父子家庭で、離婚した母親は別の男性と再婚。サクラの両親も離婚したが、母親に引き取られ、母親が再婚。父も別の女性と再婚して東京にいるのだが、サクラ父の再婚相手が主人公ウラナリの母親という、ややこしい事になっている。

烏有此譚

2010年1月26日 読書
灰に埋め尽くされ、僕は穴になってしまった文学界新人賞作家の最新作。目眩がするような観念戯れ、そして世界観――。不条理文学のさらに先を行く、新鋭の、やりすぎなまでに先端な、純文学。

何だかよく分からない話なのだが、下に注釈がつけられていて、これが理系的というか、SF風味の思考で満たされているが故に、とても面白くなっている。通常、注釈はつまらなくて読む気になれないものだが、本書は注釈のほうが面白い。

過去の文豪が書いたものはともかく、最近の芥川賞系統にみられる文章は、大抵は何を書いているのか、何を言いたいのか、よく分からない駄文で満ちていると思っていたけど、こうやって注釈をつけられてみれば、物凄く深い事を書いているのではないかという気分になってしまう。もっとも、そういう気分になってしまうだけであって、円城塔が特別なのであり、やはり他の作家が書いているのは自慰行為の域を出ていないのだろう。

とりあえず、こんなに注釈が面白い小説は、今までに出会った事が無い。

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