ISBN:4087748960 単行本 宮木 あや子 集英社 2007/11 ¥1260
四人の少女たちが織りなす愛と孤独の物語。資産家の娘だけが入れる特別な学校に「捨てられた」四人の少女たち。閉じた空間で生まれる愛情、執着、嫉妬。濃密で危うい感情の行く先は――。大人のための"少女小説"。
家同士を繋ぐための道具となる良家の子女が入れられる、隔離された学園が舞台。外界の情報とも遮断された場所で、雨の塔と呼ばれる寮に住む女子学生達の百合物か!? しかし、淡々としすぎで物語に起伏が無いし、ちっとも盛り上がらないまま終わってしまう。「花宵道中」みたいな出来栄えを期待すると、大きく裏切られる。
ISBN:4103038314 単行本 宮木 あや子 新潮社 2007/2/21 ¥1470
江戸末期の新吉原で、叶わぬ恋に咲いては散りゆく遊女たち。恋する男の目前で客に抱かれる朝霧、初見世に恐怖と嫌悪を抱く茜、自分を捨てた父に客と女郎として対峙した霧里、一生恋はしないと誓いながらもその衝動に抗いきれなかった八津……芳醇な色香を放ち、甘美な切なさに心が濡れる官能純愛絵巻。
デビュー作でこの水準。新しく作られた賞なのに、いきなり凄いのが出てきた。R18なので、女性によって書かれた女性のためのエロス、という事なのだが、オナニーばかりしていて読み手不在な芥川賞系統の新人賞より、遥かに文学していると思う。
5編入っているのだが、ただの短編小説なのかと思ったら、全部が繋がって連作になっていた。浮女たちの不遇が悲しい。体を売るか、村で餓死するか、どちらにしても地獄である。お金が無くて身売りされるのはまだしも、人買いに攫われるような境遇の人もいるのは酷すぎる。自分の所有物じゃないのに勝手に捕まえて売るのは、奴隷制度と同じじゃないか……。
この国に奴隷という階層はなくとも、今も昔も実質的な奴隷は存在している。毎日20時間以上働かされている社畜な人なんて、奴隷という言葉すら生ぬるいけどさ。
さよなら、そしてこんにちは
2008年6月6日 読書ISBN:433492574X 単行本 荻原 浩 光文社 2007/10/20 ¥1575
世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、著者独壇場の傑作集。
7つの短編が収録されていて、それぞれが世の中にありそうな出来事を強調して、面白おかしく描いている。全て、人間の意地汚さがさりげなく鏤められていて良い感じである。
笑いたくても笑えない、葬儀屋で働く男。田舎暮らしを始めた家族の理想と現実のギャップ。テレビ番組に翻弄されまくるスーパーの店員。子供をだしに、特撮ヒーローにのめり込む母親。ガンコな事が美学だと激しく勘違いしている駄目な寿司職人。スローフードにこだわりつつも、人生そのものがちっともスローじゃない女。クリスマスを素直に祝う事が出来ない坊主。全てに人生の皮肉が効いている。
H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ
2008年6月4日 読書ISBN:4478002401 単行本 岡田 晴恵 ダイヤモンド社 2007/9/14 ¥1680
本書は、国立感染症研究所の現役研究員が新型インフルエンザの世界的大流行発生の危機を多くの人に知ってもらいたいという願いから執筆されました。米国の研究機関は、ヒトからヒトへの感染の数理的な証拠を確認と発表しています。米国や英国、カナダといった先進国は既にワクチンを備蓄するなど考えられる十分な対策をとっています。それに比べて日本の対策は、稚拙としか言いようがないのです。年金同様、国は本当に国民を守ろうとしているか、という不安も著者は抱えております。そのような現実を知ってもらうと同時に、新型インフルエンザが通常のタイプよりどれだけ恐ろしいのかを知ってもらうために、シミュレーション・ストーリーとし、読みやすくしました。本書を読んでいただき、真実を理解し、声を上げる国民が一人でも多く出てくれることを著者は最も願っています。書店で、あとがきから読んでみてください。きっと全編を読まずにはいられなくなります。
一応、小説の形を取ってはいるが、海外で仮想の国から広がった新型インフルエンザが国内にも侵入、未曾有の危機に直面するというシミュレーションである。
日本は世界各国と比べて、あまりにも対応が遅く、自治体レベルにおいては、ほぼ何もしていないに等しい。死にたくなければ、いつか必ず訪れる災厄として、一読しておいた方が良いと思う。
感染爆発の際、応急処置的に打たれるプレ・パンデミックワクチンは、スイスや英国が人数分を確保(米国も新方式ではほぼ全員分確保出来る方向)したのに対し、日本では僅か1000万人分である。効くかどうかはともかく、生命を救う可能性があるのだから、人数分は用意しておいても良いのではないか? これは、1人分2500円(原価ベースだと1200円)らしい。しかし、この国にはその程度の税金も無いらしい。村人も通らない場所に豪華な橋を架ける金があるのに! 工事途中で止まっている使えないトンネルを掘る金はあるのに! 高級ワインや競走馬を買う金はあるのに!!
全国1億2000万人のみなさん。貴方たちの命は2500円以下です!
新型インフルエンザの流行が始まったら、さっさと死にやがれ! という事です。
この程度の金もケチるような国に生まれた事を、無能な政府を支持した事を悔やみ、支持していない人は呪いながら死んでいきましょう♪
助かるかもしれない医療従事者やライフラインを守る1000万人の勝ち組も油断は禁物。このシミュレーションではプレ・パンデミックワクチンの供給が数日遅れるという想定で書かれているが、厚生労働省は1ヵ月かかると言っている。つまり、死体だらけになる中、自身も感染の恐怖に怯えつつ、1ヵ月もワクチン無しで患者を診る羽目になるという事である。そんな事したら医療従事者も、ほぼ確実に感染すると思う。
他にも、アメリカでは軍が出動し、むやみに感染を広げないための対策、ライフラインの充実、在宅で仕事をこなす仕組みが検討されているが、日本は何もしていない。きっと、日本の大都市は悉くネクロポリスと化す事だろう。
世界流行後、すみやかに開発される予定のパンデミック・ワクチンは、カナダで四ヶ月、アメリカで半年程度と予想されているが、日本は1年後? しかも全員分はとても無理だろう。
厚生労働省では、64万人が死亡と試算されているが、海外の見解では210万人となっている。公共工事でも税金でも、何でも政府は甘く見積もりすぎるので、210万人死亡のほうが正しい気がするよ。いや、その程度で収まるか疑問。
致死率60%、誰も免疫を持っていないので、第一波が過ぎても、全員が感染するかワクチンを打つまで、第二波、第三波が襲ってくる。ワクチンがいつ出来るか判らないこの国においては、プレパンデミックワクチンを打ってもらえない切捨て組の60%も覚悟した方がいいんじゃないのか?
もし、負け組全員が感染したら、7000万人死ぬのか。実際、感染のタイムラグがあるので、そこまでは死なないだろうけど、この国は危機意識皆無だから、1000万人くらいは死んでもおかしくない気がするぞ。
民主党のファシスト議員も、アダルトゲームなんか規制している場合じゃないと思うが(笑)。
津波や地震より怖い点は、局地的災害ではなく世界的流行となるので、他所の国は助けに来てくれず、各国自力で乗り切らねばならないという点。アメリカも自国で精一杯なので、日本は助けてくれないからね! 大流行が始まったら、日頃から篭城体制が整っている、引き篭もりニートが勝ち組になるかもしれないね(笑)。
こうなったら、アレだね。
「いっぺん、死んでみる?」
「お前はもう死んでいる」
「おお、○○よ、死んでしまうとは情けない」
「…………」
「返事が無い、ただの屍の様だ」
の連続コンボ攻撃で。
ここから後のテロリスト発言は危ないからヒミツで……。
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ISBN:4048738011 単行本 川端 裕人 角川書店 2007/12 ¥1995
東京近郊、農業と漁業の町、崎浜。二月に花の咲きほこる常春の集落で、重症化するインフルエンザ患者が続出?現場に入った国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員・島袋ケイトは、ただならぬ気配を感じていた。果たしてこれはインフルエンザなのか?ケイトは、総合病院の高柳医師、保健所所員の小堺らと、症例の多発地区に向かう。重症患者が爆発的に増え、死者が出はじめても、特定されない感染源。恐怖に陥った人々は、住民を感染地区に閉じこめ、封鎖をはじめた。ケイトは娘を母に預け、人類未到の災厄を封じこめるため、集団感染のただ中に飛びこんだ―。
首都圏の外れで発生した謎の疫病。たまたま現場に居合わせた国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員、島袋ケイトが未確認病原体の封じ込めに挑む。最初は鳥インフルエンザかと思ったが、それだとあまりにも生々しくなるからか、原因は少し変えてある。
疫病発生と、その後の対応についてリアルに描かれている。しかし、あまりにも優等生的であるが故に、読み物としては少々物足りない面もある。こういう病原体物では、馬鹿な役人の怠慢や自己中心的な医者の暴走により、事態が深刻なまでに悪化して行くのがセオリーだが、この作品には話を盛り上げる悪役キャラが存在しないのである。どことなく、ドキュメンタリー小説のような感じで、淡々と事態が進んで行く。
たまたま発生場所にエリート主人公がいたり、さほど致命的なポカミスもなく政府が動いているのは、ちょっと都合が良すぎる気がする。今の政府の対応を見ていたら、ここまで綺麗に物事が動くとは思えない。
東京都内まで謎の致死性病原体が蔓延したら面白かったのにな(笑)。いや、ブラック・ジョークじゃなくて、鳥インフルエンザの時はきっとそうなりますから! 欧州だとプレ・パンデミック・ワクチンを人数分用意した国もあるというのに、日本はコストがかかるので医療従事者、警察、消防、自衛隊、政治家あたりにしか供給されません。
貴方達が投票した与党の人々は、一人当たり原価ベース1,200円のコストをケチって見殺しにしようとしていますからね。プレ・パンデミック・ワクチンに効力があるのか不明だが、1,200円で助かるかもしれないのに、自分の分だけ確保して人数分用意しないのは酷いと思う。(スイス、英国では全員に接種予定、日本はライフラインを守る人と政治家だけに接種で貧乏人は死ね! という設定)
一説では、国内だけでも600万人死ぬと言われており、その中の1人は自分かもしれない。まあ、ワクチンが無くて死んでも、ちゃんと用意しないような奴らを選んだ国民の責任ですが。無論、俺は投票してないので責任は取らない!
戸村飯店青春100連発
2008年6月2日 読書ISBN:4652079249 単行本 瀬尾 まいこ 理論社 2008/3/20 ¥1575
大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。高3の長男・ヘイスケは、昔から要領が良く、頭もいいイケメン。しかし地元の空気が苦手で、高校卒業後は東京の専門学校に通う準備をしていた。一方、高2の次男・コウスケは勉強が苦手。単純でやや短気だが、誰からも愛される明朗快活な野球部員。近所に住む同級生・岡野に思いを寄せながら、卒業後は店を継ぐつもりでいた。春になり、東京に出てきたヘイスケは、カフェでバイトをしながら新生活をはじめる。一方コウスケは、最後の高校生活を謳歌するため、部活引退後も合唱祭の指揮者に立候補したり、岡野のことを考えたり、忙しい日々を送っていた。ところが冬のある日、コウスケの人生を左右する大問題が現れて……。
ちっとも店を手伝わず、卒業と同時に東京へ行ってしまう兄。店を手伝い続け、もう自分が店を継ぐのが当たり前だと思っている弟。お互いにギクシャクしつつも、やはり血が繋がった者同士、そのやり取りが面白い。
自分で作った壁以外には、さして障害らしきモノが見当たらずに物語が進んでいくので、ご都合主義な部分は多々あり。兄はモテて美女も寄ってくる、何でもこなすし、バイト先は良い人ばかりで生ぬるい。弟はモテてないけれども、親の店で働く事を拒否されて、急に大学を受ける事になればアッサリと合格してしまう。
それにしても、二人とも人間にあまり執着しないなぁ。弟は好きな相手がいるのに遠くの大学を受験してしまうし、兄は逆に……。
ISBN:4163249001 単行本 瀬尾 まいこ 文芸春秋 2006/05 ¥1300
元OLの売れっ子占い師、ルイーズ吉田は大忙し! ある日、物事の終末が見えるという大学生の武田君が現れる。ルイーズにもおわりの兆候が見えると言い出して…。表題作ほか3編を収録した連作短編集。
四話入っているので、ただの短編集かと思ったら、主人公は全部、女占い師で連作になっていた。相手の顔色を見ながら適当な事を言うだけの占い師が主人公なので、最初は胡散臭かったのだが、客の悩みに巻き込まれ、だんだんと占いから人生相談みたいなものに変貌して行くのが面白い。客の家に張り込んで、探偵紛いの事までする羽目になったりもする。
ISBN:4592144066 コミック 萩尾 ノブト 白泉社 2008/3/28 ¥530
相変わらずおバカなエロコメディ。100式→相手に婚約者がいるので浮気してくれない、105式→相手が18歳未満なので育つまで不可、108式→相手の条件は満たしているが、108式が子供にしか見えないので相手にしてもらえない。このように、全員が寸止めなのは変わらず。
予告編にあった通り、アメリカからルーシーMark?というライバルが到来、しかし三姉妹以上におバカ仕様だった。いかにもアメリカンだが、奥ゆかしさ皆無なので、きっと日本では売上は伸びないだろう。
それにしても、このレベルの人形が出てきたら日本は滅びると思う。生身の人間が勝っているのは、生殖能力があるという一点だけ。そして、その長所は子供が欲しい夫婦以外だと、短所になってしまう件。
もはや人類に勝ち目は無い。早くアキバ博士が100式シリーズを開発して、日本の少子化に止めをさしてもらいたいところである。
墓標の森と、魔女の本
2008年5月21日 このライトノベルがすごい?ISBN:475772098X 文庫 扇 智史 エンターブレイン 2004/12 ¥672
ユウとアレシュ。古より「現世」の理を揺るがす「世界孔」を閉じることを務めとし、その彼方から現れる外来知性種と、歴史の裏側で戦い血を流し続けた閉鎖師の末裔。そして異形と化し、破綻種と忌避されつつ永遠を生き続けてきた少女と、その存在を憎みながらも、閉鎖師になるしかなかった少年。ふたつの孤独な魂が触れ合うとき、ふたりの前に「氷牙姫」が現れたのは、まさに宿命というべきものだったのだろう―。新鋭が描く「定められた喪失の物語」。
「閉鎖師ユウと黄昏恋歌」と比べたら、多少はマシになった感じか。こちらは、閉鎖師ユウが主人公で、前作よりかなり過去の時代が舞台となる。この時点でユウは既に自称600歳。見た目が小さい女の子で、中身は年寄りという設定は目新しくも何とも無いが、とりあえず、前作では不明だったユウの秘密が明かされる。
青年と一緒に行動しており、酒場では青年の方が師匠だと思われているのだが、勿論その逆である。青年は、エルフを殲滅する時に森で拾った少年が成長した姿で、否応なしに閉鎖師として訓練される事になる。
そして、前作でも出てきた最強吸血鬼と対峙し、勝てる訳が無いのに特攻して犬死に! なんで男塾のヤラレキャラみたいに捨て駒に使うのか……。バトルがある分、一作目よりは読めるけど、こんな盛り上がらずにアッサリ殺されてしまうのは酷すぎる。
結局、最初に出てきて村人を虐殺した魔女も退治出来ないまま、大切な青年は無駄死にして終わるし、またもや歯切れの悪い結末に。何これ? 鬱ラノベでも書きたいの!? とりあえず、二冊とも100円で仕入れて来て良かったよ。定価なんかで買ってしまった日にはもう……。
このラノベは、敵を倒せないまま犬死にエンド。
★★
閉鎖師ユウと黄昏恋歌
2008年5月20日 このライトノベルがすごい?ISBN:4757718330 文庫 扇 智史 エンターブレイン 2004/05 ¥672
優柔不断で気弱な高校生、江崎和柾は、同じクラスの那菜、枝流というふたりの少女に心を揺らしていた。ある日、和柾は下校中に見かけた枝流を追って入り込んだ路地で、空間に開く異世界との「孔」=「世界孔」を目撃する。そして「世界孔」閉じる「閉鎖師」ユウと出会う。巨大ペンチを抱えた美少女、現存最強の吸血鬼、校庭のソメイヨシノと神隠しの噂。平凡な和柾の日常は静かにひび割れ浸食されていく―。第5回えんため大賞編集部特別賞受賞作登場。
「墓標の森と魔女の本」というファンタジーっぽいものを見つけて読もうとしたら、これと繋がっているらしく、探してきて先に読んでみた。世界設定は同じだけど、別に繋がってはいないので、各作品単独でも全く問題は無かった……。
閉鎖師というのは、世界に開いた穴を塞いでいる人々である。普通の人間には認識出来ないのだが、世界のあちこちに穴が開いて、それが広がると外から別の何かが紛れ込んできたり、異世界の法則が侵食したりして、世界崩壊に繋がるらしい。
ちなみに、この話の主人公は閉鎖師ユウではなくて、二人の同級生の狭間で揺れ動くヘタレ少年だった。こいつが全く活躍しないので、物語が淡々と進んで行き、敵らしき敵も出て来ないので盛り上がらないまま終わってしまう。しかも、痛い結末だった! 出来が悪いギャルゲーのバッドエンドに行き着いてしまった時のような気だるさだけが残る微妙作。
背景設定を大切にしすぎるあまり、登場人物に全く躍動感が無い。淡々としたままで山場も無いし、悲しい結末に終わるので、劣化した恩田陸を読まされている気分である。結局、書きたい物を書いてみただけの、単なる自己満足作品としか思えない。途中で出てくる最強クラスの吸血鬼も、これ単品だと出てくる意味もさほど無いし。
このラノベは盛り上がり皆無で淡々と……。そしてバッドエンドしか無い。
★☆
アキハバラへようこそ!
2008年5月17日 ???ISBN:4883862399 コミック みずき ひとし 蒼竜社 2004/8/12 ¥550
秋葉原を舞台にした、ややヲタネタとエロネタ入ったラブコメといった感じ。アキハバラネタなので、当然メイドもあり。18禁マークついていないのに密林でアダルト判定されてしまったのは、やはり最終話が原因か!? ヒロインが犯罪被害者になってしまうのは可哀想。最後が痛すぎる。
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ISBN:4592183207 コミック 藤原 規代 白泉社 2007/7/19 ¥410
クリスマスパーティの会場が確保出来ないのでお屋敷を貸してほしいと強引に頼まれるお嬢。確かにお屋敷ではあるけれども、普通の金持ちという訳じゃなくて極道の本拠地なので、とても困った事になってしまう。必死で誤魔化しつつ会場をセッティングするものの、委員長にだけはバレてしまっている様だ。
それにしても、隠す様な事かね? 他所の国なら組織犯罪が禁止されているので、その構成員というだけで非合法となり、テロリスト扱いされてしまうから不味いと思うが、日本は暴力組織も存在が認められてますからね(笑)。
マンガの中のお話なので、バレると退学になりそうという設定だけど、実際は普通に通えますから。親戚の子の同級生に組長の息子いたし。
ISBN:4592183193 コミック 藤原 規代 白泉社 2007/3/19 ¥410
知り合い組長のマセガキな息子に連れて行かれてしまったお嬢を取り返すため、大阪へ行く五十嵐だったが、抱きかかえたまま到着した新幹線に乗ったから、家とは逆方向へ行ってしまう。戻れなくなって外泊状態になるのだが……。
ISBN:4883803635 コミック 宮下 未紀 晋遊舎 2003/07 ¥1000
「シトロン・ヴェール」と同時発売された本。どちらも表紙がメイド仕様だけど、中身はエライ違う。乙一じゃないけど、白宮下未紀と黒宮下未紀に分類したくなって来る。こちらは白いほう。
えっちな本から出てきた変な動物(つまり、魔法少女に定番のマスコット)に魔力を与えられた天乃川すぴかがお兄ちゃんを誘惑。しかし、契約は一つだけなので、大人になる魔法しか使えないのであった。
他に、お嬢様の側にいるために、女装メイドになる少年の話あり。
ISBN:4883803643 コミック 宮下 未紀 晋遊舎 2003/07 ¥1000
「キスきゅー」と同時発売された本。どちらも表紙がメイド仕様だけど、中身はエライ違う。乙一じゃないけど、白宮下未紀と黒宮下未紀に分類したくなって来る。こちらは黒いほう。
虐待されていたり、学校で虐められたり、過去のトラウマで精神を病んでいたり、なにかと痛い話が多い。そして、メイドは一話のみ。
ISBN:447831196X 単行本 西山 和宏 ダイヤモンド社 2002/05 ¥1680
世界最大の企業「ウォルマート」が、西友買収でついに日本に上陸。初めて明らかにされるグローバル・リテイラーの戦略と全貌。
ウォルマートの創始者サム・ウォルトンは、ライバル他社に対するストアコンパリゾンを徹底して行う事により、あの大帝国を創りあげたとされている。しかし、他所を見て回るだけで成功出来るならば、誰だって成功する。国内のチェーンストア業界内情を見ても判るとおり、客、取引先、従業員、あらゆる対象を搾取して成長したに違いないと思うのだが、どうだろうか?
ちなみに、日本チェーンストア業界に加盟している会社だと、一日20時間勤務で休みは死んだ後で貰えるような会社がたくさんあるので要注意である。ググったら加盟企業リストが出てくるので、これから就職する若い方は、年間6000時間とか7000時間、毎日20時間は余裕で働く自信がある人以外は絶対避けるように!! 悪い事は言わない。死にたくなかったら、マジで避けるべし。中には当たりな会社だってあるかもしれないけれども、私が知る限り、リストにあるうちの十数社は、20時間勤務が基本だからね。中にはマクドナルドの倍位ヤバイ会社もあるよ(笑)。ヤクザの舎弟企業よりも死ぬ可能性高いと思う。私は転職で逃げたけど、同期で三年もたずに死んだ奴いますから!
チェーンストア企業を敵視しているので、いきなり本書の内容を逸脱してしまったが、これはウォルマートの暗黒面を書いた本でもヨイショ本でもない。淡々と分析している点については評価出来る。書名はウォルマートになっているけれども、後半部分ではカルフール、ロイヤル・アホールド、テスコ、メトロ、Kマートについても分析している。無論、Kマートに関しては失敗例として紹介されている。
ISBN:4167527057 文庫 ディーン・クーンツ 文藝春秋 1991/01 ¥893
カリフォルニア北部の美しい海辺の町ムーンライト・コーヴ、ここでコンピューター会社を経営する天才的頭脳の持主シャダックは、「新しい人類」による「新しい世界秩序」の樹立を夢みている。その彼にも予期できなかった変事が町を襲った。人間の手にかかったとは思えない不審な死体が、次々と発見されるのだ。傑作SFホラー。
あーっ、もう! ヽ(`Д´#)ノ
落ちて書けなかったし、これで修正来るのかと思ったら、直ってないじゃん……。仕方が無いので、過去に読んだクーンツでも入れておくか。
SFとホラーが融合した感じの作品で、海辺の町が舞台になるのだけど、そこは化け物に支配されていて……。某暗黒神話、インスマウス人が住んでいる町の話みたいになっていて面白い。SFホラーという位置付けだけど、エンタ方向に走っているので、怖い話を期待してはいけない。
ISBN:4785925388 コミック 山東 ユカ 少年画報社 2005/5/10 ¥600
自由奔放に生きるセクシー養護教諭香椎先生と可愛い優等生佐々木ちゃんが繰り広げる、楽しい学園生活!同日発売で竹書房刊『みことREADYFIGHT!』とコラボします。
先生のヒミツが少しだけ明らかになった。母親が出てきたが黒髪で完全に日本人。あの設定で、まさか父親が欧州系でも無さそうだし、では金髪と蒼い瞳は一体……。染めてカラコン入れてるのか!? 佐々木さんの方は世界遺産にも登録されて、相変わらず良い感じである。
続きは修学旅行編らしい。でも3巻までしかゲット出来ていない。
ISBN:4785923725 コミック 山東 ユカ 少年画報社 2003/11/7 ¥599
一見普通だが、大和撫子風オーラを纏う、ある意味最強の佐々木委員長。友達に誘われたのは神社のバイトで、面接に行ったら即決採用されてしまう。おまけに、世界遺産にまで登録されてしまい、価値高騰……。無論、裏で価格操作しているのは謎の保健医先生だけど。
それにしても、金髪の校医はなかなかいないね。日本人名だけど目が微妙に蒼いので、ハーフといういう設定なのだろうか。先生なのに、時々制服や体操服を着ているのが萌えます。
カバー下にもマンガ有り。